大学事務職員の自己PR例文を紹介!転職時に使えるES・面接のポイント

就職活動・転職活動では、志望企業にあった刺さる自己PRが重要です。大学職員のエントリーシートでも志望動機の次に見られるのが自己PRだといえます。
大学職員への就職・転職で抑えるべき自己PRのポイントは以下の3点だと考えています。
- コツコツ継続したエピソード
- コミュニケーション能力を面接でアピール
- 成果より過程を重視して伝える
大学2校の最終面接まで行き、現在大学職員として採用にも関わる筆者が自己PRの3つのポイントを紹介します。
「大学職員として求められる」という観点で、自己PRの例文も用意していますので、ぜひ参考にしてください。

大学職員の自己PRのポイント3選

自己PRは、大学の採用担当の目に留まるような工夫が必要です。
大学職員の自己PRのポイントは以下の3点だと考えています。
- コツコツ継続したエピソード
- コミュニケーション能力を面接でアピール
- 成果より過程を重視して伝える
自己PRの項目ですべてを伝えることは難しいですが、志望動機やガクチカを含めて上記のポイントを意識してES作成・面接対策を行いましょう。
コツコツ継続したエピソード
大学職員の自己PRとして、面接官に刺さりやすいのが継続したエピソードです。コツコツと努力して大学に貢献できる人を大学は求めています。
スポーツで例えると、以下のイメージです
- 学生・教員 :選手
- 大学職員 :コーチ・マネージャー
学生が研究やサークル活動で表彰されたり、教員が新たな論文を発表したりする活躍を支えるのが大学職員の重要な役割です。
大学職員の業務は目立ちにくいですが、学生・教員が100%の力を発揮するのに必要な存在で、地味な仕事をコツコツと行う姿勢が求められます。
実際に大学では以下のような仕事があります。
- 研究費の申請書類のチェック
- 支払書類の確認
- ホームページへの情報発信の日英併記
地味だからといって、適当に仕事をしていると関係者に不利益を被ることがあります。目立たない努力を続けられることは大学職員に求められる能力の1つです。
コミュニケーション能力を面接でアピール
大学職員としての資質として「コミュニケーション能力」は確実に見られています。
しかし、コミュニケーション能力は他の力に比べて「百聞は一見にしかず」といえる能力です。
文章でコミュニケーションが得意なエピソードをいくら説得しても、面接で判断されます。
エントリーシートや履歴書でのアピールは「老若男女のお客様を相手にしたバイト経験」「先輩と後輩相手で自分の役割を変えたサークルでの経験」など、人との交流が得意そうな要素を入れておくのがいいでしょう。
面接での受け答えを通してでコミュニケーション能力の有無を面接官は見ているので、面接で話す際に具体的なエピソードを伝える程度でいいでしょう。
エピソードよりも、「笑顔・良い姿勢・端的な言い回し」などでコミュ力の高さを伝えることができます。

成果より過程を重視して伝える
大学職員への就職の自己PRに使えるテクニックとして、成果より過程を重視するという方法があります。
一般的に自己PRは結果を中心に話すことが多いです。例えば、以下のようなエピソードです。
- 毎日の勉強を継続し、難関資格に合格しました(継続力)
- 部活のメンバーと個別ミーティングを行うことで絆を深め、ベスト8になりました(協調性)
- バイト先での在庫管理のルールを作り、売上を2倍にしました(発想力)
このようなエピソードを伝える場合に、大学職員への就職・転職では以下のように修正すると効果的です。
成果より過程を重視しましょう。
- 毎日の勉強を継続するために、起床後30分間は音声学習することをルーチン化(継続する過程)
- 個の能力の高さを活かすために、自分が中心になってコミュニケーションを取れば繋がりができると考えた(協調性を高める過程)
- 在庫管理は午前担当と午後の担当者で意思の疎通ができていなかった。負担を増やさず、誰にでもできるものを考えた時に、色違い付箋を利用した(発想力を発揮する過程)
過程に説得力があれば、大きな成果がなくても十分アピールになります。
大学職員として、コツコツ書類チェックを行ったが、研究費の採択率は低いということもよくあります。なので、結果よりも過程にどのような工夫を行ったかのほうが、面接官は興味があります。
大学職員の自己PR例文

前章で紹介したポイントを踏まえて、自己PRの例文を考えてみました。アレンジして使ってみてください。
下記の例文に加えて、コミュニケーション能力をアピールできるエピソードをESか面接に盛り込むといいでしょう。
コツコツ継続したエピソードの例文
【例文】
私の強みは、決めたことを継続できる力です。高校3年生の7月から、毎日10分の英語音声学習を4年間継続しています。大学受験が終わった次の日も、5日間のサークル合宿の日も時間を作って継続を続けています。
高校3年生の頃は英語は苦手でしたが、大学に入る頃には得意教科になり、先日のTOEICの点数は900点を超えました。
コツコツと継続したことが今の強みになっています。大学職員として勤務できるのであれば、語学知識を学び続けることはもちろん、苦手な業務も時間をかけて自分の得意な仕事にしていける自信があります。
成果より過程をアピールする例文
【例文】
私の強みは、チームを巻き込むリーダーシップです。劇団サークルの最終公演に100名の動員目標を掲げて、団長としてチームを引っ張った経験があります。
団長として、団員の強みを活かすことから始めました。まずは、細かいデータ分析が得意な団員を副団長に任命し、2人でスケジュールを練っていきました。
具体的なスケジュールや数値目標を作成したことで、団員の士気があがり、劇団以外の事務作業にも熱を込めて取り組んでくれるスタッフが増えました。
結果的に、動員目標には届きませんでしたが、熱中して自分が取り組むことで周りがついてきてくれるということを学びました。
大学職員として勤務できるのであれば、自分が一生懸命取り組むことで、周りを巻き込んで業務に取り組むことができると考えています。

社会貢献・地域貢献は自己PRに有効?
社会貢献・地域貢献は、自己PRというより、志望動機に使うべきというのが私の考えです。
私の強みである「〇〇力」で、大学の使命である「社会貢献・地域貢献」を推進したいと伝えるのがいいでしょう。
一方で、社会貢献・地域貢献は重要な視点です。
私立大学は学校法人、国立大学は国立大学法人であるため、利潤追求を目的とした民間企業とは一線を画しています。運営をしていくにあたり利益をあげることは重要ですが、それ以上に公的機関で働くことの意味を理解していることが必要です。
実際に、大学教員の評価される研究は「社会にどう活かせるか」という点が重要になっています。
さらに地方大学では、地元の有力企業や産業と連携して地域のインフラとなっている大学も多いので、「地域貢献」も重視されます。「大学を良くすることで、長期的視点で社会貢献・地域貢献に繋げたい」という観点で、志望動機に織り交ぜるのは有効な方法です。

まとめ:地道なエピソードが自己PRにおすすめ
大学職員の自己PRのポイントを解説してきました。
- コツコツ継続したエピソード
- コミュニケーション能力を面接でアピール
- 成果より過程を重視して伝える
あなたの強みを大学職員用にアレンジするとさらにいいものになるので、本記事の例文を参考に考え直してみてはいかがでしょうか。
ガクチカや志望動機などの書き方も紹介していますので、他の記事も参考にしてもらえればと思います。
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