大学職員になるためのガクチカの書き方!転職でも聞かれる?例文を紹介
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、就職活動で聞かれる質問の定番です。
実は、大学職員採用の面接では転職でもたまに聞かれる質問です。
- 大学職員は新卒・転職ともに、ガクチカが聞かれることがある
- 大学職員ならではの「ガクチカ」のポイントを紹介
- 実際に使った「ガクチカ」の例文を紹介
ガクチカの書き方に悩んでいる人にも、全く準備していなかった人にもぜひ参考にしてください。
大学職員のガクチカのポイント
ガクチカは、「サークル活動に力を入れた」という場合でも、伝え方によって面接官への印象が大きく変わります。
大学職員のエントリーシート・面接で有効なガクチカのポイントを3点紹介します。
過程・人間性を伝える
ガクチカの基本とも言えますが、「やったこと」よりも「やったことの過程」を伝えることが大学職員のガクチカでも重要です。
- 悪い例:フットサルサークルでの活動では、週5日休まず練習し、全国大会に出場できました。
- 良い例:フットサルサークルでは、サポートメンバーとしての役割に徹底し、全国大会出場に貢献しました。
過程を伝えることで、あなたがどんな貢献をしたか、どんな考え方をしているかを伝えましょう。
人間性が伝わると、大学内で活躍している姿を面接官が想像しやすいです。
協調性がわかるエピソード
大学職員のエントリーシート・面接でのガクチカは、協調性を伝えるエピソードのほうがいいでしょう。
大学職員は、教員・学生をサポートする仕事が多いため、コミュニケーション能力が重視されます。
協調性やチームワークが伝わるエピソードであれば、実績は必要ありません。
サポートが苦にならない、人の話を聞くのが好き、コツコツと地味な作業ができるというような特徴が伝われば、大学職員としての適性があるように伝わります。
逆に以下のようなエピソードは印象があまりよくありません。
- 図書館にこもって勉強して難関資格を取得した
- 目標を達成するために、ルールを破った
周りの人と協力した話のほうが、大学職員のガクチカには効果的です。
大学との繋がり
大学職員採用のための「ガクチカ」エピソードは、バイトや地元の活動よりも、大学での活動のほうが印象がいいです。
大学を好きな人のほうが、長期間働く可能性が高く、貢献度も高い傾向があります。
自身が大学が好きで、「研究を行う環境を整えたい」「留学生も学びやすい大学にしたい」など、やりたいことがある人を採用したいと思うのは自然でしょう。
やはり、ガクチカなど志望動機とは離れたエピソードで、大学での活動の話が聞けると面接官は「大学が好きで、やる気がありそう」という印象をもちます。
必須の事項ではありませんが、ガクチカで伝えられることが複数ある方は、大学キャンパスでのエピソードを用いたほうがいいと考えています。
転職でもガクチカは聞かれる?
ガクチカは、学生時代の話なので、一般的には転職者に聞かれる可能性は低いです。
しかし、大学職員の採用面接では勤務先が大学であること、新卒者と同じエントリーシートを用いている大学も多いことから、ガクチカを聞かれるケースは多いです。
エントリーシートに記載箇所がなくても、面接で聞かれるケースがあるので、必ず準備しておきましょう。
下記のように、ガクチカではないかたちで、大学関連の話が聞かれることもあります。
- 大学時代はどんな学生でしたか?
- 大学ではどんなことを勉強していましたか?
- 大学にはどんな印象がありますか?
大学職員のガクチカの例文
実際に筆者が大学職員に内定した時のガクチカの文章を紹介します。
私が大学時代に力を入れたことは、過疎地域で行ったフィールドワーク調査です。大学2年生から3回、合計20日以上過疎地域に滞在し、調査メンバーとフィールドワークを行いました。
フィールドワークでは、「調査以外の隠れた仕事」を積極的にやってメンバーの調査が円滑に進むことを意識していました。具体的には、車の運転や公民館での子ども教室への参加などを積極的に行いました。
運転中にメンバー間の情報共有を進めたり、子どもとの繋がりから調査を深めることができるなど、小さな行動が調査にも良い影響を与えていることに気づきました。それ以来、ゼミでも書紀や連絡役などを積極的に引き受けるようになり、チームからの信頼を得られるようになりました。
周りの友人からも、「いてくれると助かる存在」と言われるようになりました。
エントリーシートのガクチカでは、長いエピソードを書けるスペースがないので、面接で伝える時に補えるようにすると良いでしょう。
- 学生時代に力を入れたこと
- その中で意識したこと
- 自分の変化
フィールドワークに力を入れて、隠れた仕事をやることに意識して、「いてくれると助かる存在」になった。
このようなエピソードがあれば、大学職員として働いたときにも、「隠れた仕事をやって、助けてくれそう」と思ってもらえるでしょう。
このエピソードに関連付けて、自己PRで「サポート力」、志望動機で「教職共同の推進」などの話をすると説得力があります。
自己PRや志望動機の書き方については、他の記事で紹介していますので、併せて参考にしてみてください。
まとめ:ガクチカは準備必須!
大学職員採用の際に使える「ガクチカ」のポイント・例文を紹介してきました。
大学職員のエントリーシート・面接では、新卒でも転職でもガクチカを聞かれる可能性が高いので、事前に準備しておきましょう。
「ガクチカがない」と悩んでいる人もいますが、志望動機や自己PRから逆算して考えても構いません。
例:志望動機が「大学の国際化に貢献」→ガクチカで「異文化コミュニケーション」
大学時代、外国人とコミュニケーションを取ろうとして苦労した経験があれば、それを膨らましてもいいでしょう。
志望動機の深掘りや面接対策を進めていくと、大学時代のことを思い出したりするので、並行して進めていくのがオススメです。