大学職員に向いてる人の特徴4選!求められる能力・必要な能力も紹介

大学職員の仕事は、大学運営に関する事務全般で、仕事内容は「公務員」に似ています。
大学は教育組織であり、公的な機関であるため、社会性・倫理性の高さが求められます。
営利企業であれば、利益をあげることが重視されますが、公的機関である大学では「公平な行動」「社会的に正しい選択」などが非常に重要です。
- 大学職員に向いてる人・向いてない人の特徴を紹介
- 大学職員に求められる能力は「コミュニケーション能力」と「ミスなく堅実に仕事をする力」
本記事では、活躍している現役職員の具体例を用いながら、大学職員に向いている人の特徴4選を紹介していきます。筆者は大学職員の採用活動にも関わったことがあるため、参考になるかと思います。
【大学職員に向いてる人の特徴】
- 社会の役に立ちたい人
- 教員・学生のサポートにやりがいを感じられる人
- コミュニケーション能力が高い人
- ミスがなく堅実な人
これらの特徴がある人は、ぜひESや面接などでもアピールしましょう。

大学職員に向いてる人の特徴4選

大学職員に向いてる人は、社会の役に立ちたいと考えていて、人のサポートが得意な人です。具体的に4つの特徴をあげます。
社会の役に立ちたい人
社会の役に立ちたい人は大学での仕事に向いています。
大学は、学生を教育し、最先端の研究を発信する公的機関だからです。
実際に、金融系の営業マンとして働いていた友人は、「人を幸せにしない手数料の高い金融商品の販売ではなく、社会に誇れる仕事がしたい」という考えで、大学職員に転職しています。
民間企業では「利益追求」となってしまいがちですが、大学であれば、利益に囚われない「社会のための仕事」をすることができます。
金融機関で働いていた同僚は、大学職員の仕事の社会性に満足しているといいます。
「自分に特別なスキルはないけれど、優秀な教員や学生が社会に貢献した研究・活動などをしていると誇りに思い、自分も頑張れる」
教員・学生のサポートにやりがいを感じられる人
人のサポートにやりがいを感じられる人も大学職員に向いています。
大学の魅力は「教員の授業」と「教員の研究力」で、大学にとっての「お客さん」は大学に通う学生です。魅力を最大限にお客さんにアピールするのが大学職員の仕事です。
裏方での大学事務の仕事は以下のようなものです。
- 会議の資料作成
- 学生情報のデータ入力
- 支払いの会計処理
「つまらない」と感じる単調な仕事も「教員・学生のために」やりがいを感じて仕事ができる人は大学職員に向いています。
高校・大学で部活のマネージャーをしていた後輩大学職員
「学生時代からサポートすること苦ではなく、いいチームを支えてきたことを誇りに思っている。大学職員になっても周りが快適に働ける環境づくりを意識している」
コミュニケーション能力が高い人
大学職員には、コミュニケーション能力も必要です。関係する人は多岐に渡ります。
- 学生
- 教員
- 地域住民
- 受験生
- 民間企業の共同研究者
また、外国人留学生など日本語が話せない方もいるため、外国語の習得は大学職員として働くのに強い武器になります。
語学力を武器に正社員登用されている職員が毎年いるほどです。コミュニケーション能力・語学力がある人は、留学生課・教務課などに配属されやすい傾向があります。
気持ちよくコミュニケーションが取れる存在は、学外からも内部からも評価されます。
周りを明るくする笑い方が特徴の同僚職員
「昔からよく笑っているねと言われていました。お硬い仕事には向いていないと思っていましたが、大学では笑い過ぎなくらいのほうが先生も学生も話しかけやすいみたいです。」
ミスがなく堅実な人
仕事の進め方でいえば、「ミスがなく、堅実な人」が大学職員に向いています。
大学職員の業務には、ミスが許されない事務仕事も多いです。
- 学生の成績入力・卒業判定
- 入試の採点チェック・結果発表
- 入学金・授業料の取り扱い
ダブルチェックを行ったり、時には関連法令をチェックしたりという堅実な業務を行うことができる職員は重宝されます。
長年、活躍する経理職員のパートさんは、堅実な仕事ぶりが信頼されて、欠かせない存在になっています。
- 前職で、収入管理や顧客情報管理を行い、情報を厳密に扱える。
- 繁忙期を知っており、会計処理が増える前に雑務を片付ける。
- 自身でダブルチェックを行い、ミスがない
このような仕事ができることをアピールできると、採用に近づきます。
非常勤の経理職員
「前職からの経験で、お金関係の処理・チェックには慣れていました。上司からは、仕事が細かくてスピードもあるから、正社員登用に推薦するよと言われたこともあります。」

大学職員に向いてない人の特徴3選

大学職員に向いていない人の特徴も紹介します。「我が強い」人には大学職員の仕事は向かない傾向にあります。
自分の考えで仕事がしたい人
自分で考えて仕事ができるのは、良いビジネスマンの特徴ですが、大学職員にはあまり向いていません。
大学のルールは細かく「規程」が定められ、大学の方針は教授会などの「会議」で議決されます。どんなに優れた考えでも「規程違反」や議決されていない「提案」は認めることができません。
大学は「個の優れた提案」よりも、「議決された提案」を重視するため、自分の考えでスピード感をもって仕事がしたい人にとっては、大学職員の仕事は向きません。
協調性がなく、チームワークができない人
協調性がない人も、大学職員には向いていない特徴です。
大学事務の業務は、「教員・学生のサポート」という位置づけのものが多いです。
教員や学生の要求を理解して、業務を遂行する必要があるため、コミュニケーション能力は必須のスキルです。
特別なスキルがある場合にも、協調性がない職員は周りから嫌われてしまいます。
出世して、たくさん稼ぎたい人
残業をバリバリこなして、早く出世して稼ぎたいという人も大学職員には向いていません。
大学は公的機関のため、コンプライアンスに関しては民間企業以上に厳しいです。
多少残業が多いだけでも、上司から注意され、業務分担を調整されることがあります。仕事量は「平等」であるべきという考えが強いからです。
給与体系に関しても、安定して昇給はありますが、営業職のようなインセンティブ支給はありません。
バリバリ稼ぎたい人には、大学職員に仕事は向きません。
大学職員に採用される人に求められる能力

ここまで大学職員に向いてる人・向いてない人の特徴を紹介してきました。
実際に、大学職員への就職活動を行う場合は以下のポイントをアピールするといいでしょう。
【大学職員に求められる能力】
- コミュニケーション能力が高く、協力して仕事ができる
- 裏方の仕事もミスなく堅実に仕事を行うことができる
- 「社会に貢献したい」などの奉仕の精神
具体的なエピソードもあると説得力が増し、内定に近づくでしょう。
実際に筆者も、「チームで仕事を行ってきた協調性」「裏方のチェック作業を苦なくできる点」をアピールして、大学職員に内定しています。具体的には以下のエピソードを用いました。
- 社内イベントでは全体のスケジュール調整や懇親会の幹事を担当した。チームの雰囲気を良くすることを重視して、仕事をしている。
- 書類のダブルチェックは前職で毎日行ってきたため、自信がある。
協調性があって、ミスなく堅実な仕事ができる集中力もあると、大学職員としてもよく働いてくれそうだと面接官がイメージしてくれるようになります。

まとめ:必要な能力は「コミュ力」と「継続力」
大学職員に向いてる人の特徴は以下のとおりです。
- 社会の役に立ちたい人
- 教員・学生のサポートにやりがいを感じられる人
- コミュニケーション能力が高い人
- ミスがなく堅実な人
特に、「コミュニケーション能力が高い人」「ミスがなくコツコツと地道な作業を継続できる人」が求められています。
少しでも向いてる特徴がある人は、大学職員を目指してみるといいでしょう。仕事内容は、特に難しいものではありません。
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