大学職員への就職・転職

国立大学職員に20代で転職した体験談!難易度と対策方法を紹介

国立大学職員に20代で転職 体験談
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筆者は国立大学職員に20代の頃に転職し、現在7年以上勤務しています。

転職活動をしていた2015年ころのことをお伝えします。

これから国立大学職員への転職を考えている方は参考にしてみてください。

本記事でお伝えすること
  • 国立大学職員への転職の難易度は高くない
  • 20代であれば前職は関係ない、筆者はメーカー総合職
  • 母校への転職は少しだけ有利になる

率直に大学職員の転職について感じることをお伝えします。

ダイマナ
ダイマナ
現役アラサー国立大学職員
Profile
  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
  • 現役大学職員(大学職員歴:6年)
  • 大学では、教務・研究支援の業務を担当
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    国立大学職員への20代での転職体験談

    私の経歴は以下の通りになります。

    1. 国立大学を卒業
    2. 新卒でメーカーの総合職に就職
    3. 友人から国立大学はホワイトな仕事だと聞く
    4. 3年目に国立大学法人試験を受験し、内定
    5. 社会人4年目から国立大学に転職

    国立大学職員という仕事を知る

    新卒後に、内定をもらったメーカーに勤務するも、業界の先細り感や全国転勤に疑問を感じていて、安定した職業に転職したいと考えていました。

    そんな時に、学生時代の友人との飲み会で、国立大学職員になった旧友と再会します。

    採用1年目から、長期休暇を取り、車通勤で地元で楽しく生活しているといいます。大学の社宅に住んでいて家賃は1万円以下。

    話を聞くと、20代のうちは試験を受けることができ、県庁などとは違い採用倍率は低いとのこと。

    転職に興味を持ち始めていた私は国立大学法人試験をうけることにしました。

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    国立大学法人職員試験を受験

    メーカー勤務で残業も多かったので、まとまった勉強時間はとれませんでした。

    試験の1か月前から、通勤電車での勉強は始めましたが、今回は記念受験で来年が本番と考えていました。

    筆記試験を国立大学で受けたところ、1か月の勉強にしては手応えがあり、6割位はとれたかな?という感触で試験を終えました。

    結果はなんと合格!筆記試験を通ることができました。

    大学受験時に5教科まんべんなく勉強していたことと、数学が得意で数的処理はほとんど解けたことが合格できた理由だと考えています。

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    筆記試験合格者に向けた説明会に参加

    筆記試験合格者に向けた関東の国立大学法人の説明会に参加しました。会場は東京大学。

    複数の国立大学で話を聞き、志望動機の種になりそうなことをメモしていました。

    工夫をこらした民間企業の企業説明会に比べると、退屈しながら話を聞いていたことを覚えています。

    また、国立大学職員の旧友に相談して、面接のコツなどを聞いていました。

    その時、友人から言われたアドバイスは以下のようなこと

    • 「中期計画」など、ほとんどの就活生は調べないが、現役職員なら知っていることを調べて面接で話す。
    • 大学の課題・悪いことを正直に指摘してもいい
    • 「休まず働く」よりも「ワークライフバランスを重視」のほうが評価されやすい
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    複数の国立大学の面接に挑む

    複数の国立大学にエントリーし、面接を受けることにしました。

    大変だったのは本業を休みながら面接を受けること。平日休みが多くなると怪しまれるので、体調不良を理由に、面接を受けに行ったこともありました。

    友人からのアドバイスもあり、面接はほぼスムーズに突破し、3大学中2大学は最終面接まで進むことができました。

    前職のメーカーが規模のある企業であったことが評価されたのかもしれません。

    最終面接で1校からは不採用となりましたが、もう1校から内定をいただき、翌年から働くことになり今に至ります。

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    大学職員への転職の難易度・対策方法

    大学職員の出身大学(学歴別)

    大学職員の転職難易度は高そうなイメージがありますが、都内の有名私立大学を除くと特段難易度は高くないと感じます。

    有名私立大学は高年収のホワイト職場のため、学歴・人柄・職務経験が揃わないと勝ち抜くのは厳しいでしょう。

    一方、国立大学や中堅以下の私立大学は転職における難易度は平均程度だと思います。

    • 有名私立大学ほどライバルが強くない
    • 現役職員への相談をしている人がほとんどいない
    • 筆記試験で足切りがある(国立大学)

    よって有効な対策方法は以下のとおりです。

    • 筆記試験を突破できるだけの最低限の勉強をする
    • 現役職員に会って、評価されるポイントを聞く
    • 面接が苦手な人は模擬面接などを受けてマイナスな点をなくす

    これらをしっかり対策できれば、特別なスキルがなくても採用を勝ち取ることができると考えています。

    大学職員への転職に前職は関係ある?

    大学 事務室

    筆者はメーカーの総合職でしたが、20代であれば前職はほとんど関係ないと思います。

    さまざまな業界から大学職員へ転職した人を知っています。

    • 公務員
    • 教員
    • 銀行員
    • メーカー営業
    • 旅行会社
    • ホテルマン
    • 塾講師
    • フリーター

    公的な職業や教育関係が多い印象はありますが、業界は関係ないと考えていいでしょう。

    一方で、技術職(エンジニア、設備関係等)から大学事務職員への転職はあまり聞きません。

    技術職から事務職員への転職を希望する場合には、理由をしっかり伝えられるといいでしょう。

    大学職員への転職は母校だと有利?

    大学の教室

    「母校への就職・転職は有利?」と聞かれることはよくあります。

    筆者の結論としては、少しだけ有利になると考えています。

    京都大学職員採用のホームページでは以下のように記載があります。

    【出身大学の割合】

    • 国公立  37%
    • 私立   56%
    • 京都大学  5%
    • 海外    2%

    ※出身大学によって有利不利はありません。

    京都大学出身が5%は少ないと思ったでしょうか?全国にある大学数から考えれば、同じ大学の人が5%いるのは高い比率であるといえるでしょう。

    「※出身大学によって有利不利はありません。」と記載されているのは、出身大学によって採用の差別をすることは禁止されているためです。

    また、母校が有利になる理由は以下の点があると考えています。

    • 大学に縁があると、志望動機に説得力が出やすい
    • 採用側が、他大学出身者より内定辞退率が低いと考えている

    採用基準で「母校出身者を積極的に採用します」とは言えないですが、結果として母校出身者が10%以上になっている大学もあります。

    母校だからといって採用されるわけではないですが、母校ならではの志望動機を作り込めれば、少し有利になると考えていいでしょう。

    なお、筆者も母校の採用試験を受けたましたが、面接で落ちています。

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    まとめ:国立大学職員への転職は難しくない

    国立大学職員への転職体験談と、対策方法を紹介してきました。

    国立大学職員への転職対策
    • 筆記試験を突破できるだけの最低限の勉強をする
    • 現役職員に会って、評価されるポイントを聞く
    • 面接が苦手な人は模擬面接などを受けてマイナスな点をなくす

    筆記試験・面接ともに、しっかり対策をすれば転職が可能だと考えています。

    大学職員への理解を深めるのに私立大学職員転職の情報収集や、契約社員からの正社員登用を狙うという手もあります。

    以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

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