【大学職員への転職】中途採用と新卒で戦略を変える!事務職員のアピールポイント

- 大学職員に中途採用で合格するコツを知りたい。
- 大学事務は新卒でも中途採用でも難易度は違う?
大学職員での採用を目指す場合、「中途採用」と「新卒」では別の戦略をとるべきです。
中途採用者には、「即戦力」となることが求められており、新卒採用者には、「将来性」が求められているからです。
実際に大学職員として働いていて、中途で採用される人と新卒で採用される人の特徴は異なります。
本記事では、実際に大学事務の採用にも関わり職員歴5年以上の筆者が、「中途」と「新卒」それぞれのアピールポイントを紹介します。
【アピールすべきポイント】
- 中途・・・専門性、コミュニケーション能力
- 新卒・・・志望度の高さ、学生目線の意見
- 平成元年生まれの30代、千葉県出身
- 現役大学職員(大学職員歴:6年)
- 大学では、教務・研究支援の業務を担当
- 民間企業での勤務経験・転職経験もあり
- 学生時代、大学職員の存在を知らなかった

大学事務職員に中途採用が求められる背景
総合職や事務職では、新卒一括採用を行い、中途採用を行っていない大企業もあります。
※「中途採用」には既卒採用、第2新卒採用も含み、本記事では同じ意味で扱います
大学職員は事務職でありながら、中途採用を積極的に行っています。中途採用を積極的に行っているのは次の理由があります。
- 新卒では専門スキルが身につかない
- 大学事務には一部専門性が必要な業務がある
- 中途採用のほうがコミュニケーション能力が高い
新卒では専門スキルが身につかない
新卒で、大学職員になると大学で行う研修を行いながら、スキルを身に着けていくことになります。
しかし、採用数が少なく、研修に潤沢な費用をかけられない大学では専門的なスキルが身に付きません。
長く大学で勤務すると大学に関する規程には詳しくなりますが、転職市場でアピールほどのスキルを持っている人はほとんどいません。
大学事務には一部専門性が必要な業務がある
専門性がつかない、大学の研修ですが、一部業務は専門性が必要です。
生物や化学の知識を使い実験室管理を行う技術職員はもちろん、留学生とのコミュニケーションスキル・語学力や、情報系のスキルが必要な部署もあります。
学外の研修で、職員スキルを上げる取り組みが行われていますが、業務に必要な専門性を身につけられていないのが現状です。
中途採用のほうがコミュニケーション能力が高い
研修・教育制度が充実していないため、職員を育てることよりも、できる中途職員を採用することに力を入れています。
民間企業を経験している方がコミュニケーション能力が高い傾向にあります。
筆者の同期の中途採用者にも、大手金融機関での営業経験者からサービス業での実務経験者など、コミュニケーションに長けた人材が多いです。
大手企業は研修も教育も充実していますから、「大学で育てるよりも、育った人を採用したほうがハズレがない」という考えなのでしょう。
中途採用者が大学事務の採用でアピールすべきポイント
中途採用で、アピールすべきポイントは以下の3点です。
- 留学生、外国人研究者とのコミュニケーションがとれる語学力
- 大学のシステムを扱う専門的なITスキル
- コミュニケーション能力を含めた、大企業での経験
留学生、外国人研究者とのコミュニケーションがとれる語学力
少子高齢化が進んでいる日本では、大学生の留学生割合が増えています。アジアを中心として諸外国から多くの留学生が日本の大学で学んでいます。
留学生増加の状況で、事務職員が英語や中国語を話すことができるのは大きな強みになります。
大学職員は高齢化が進んでおり、年配の人で外国語ができる人の割合は多くありません。留学生とのコミュニケーションがとれる若手職員は中途採用を含めて大学が優先して採用したいと考えています。
大学のシステムを扱う専門的なITスキル
PCはどの企業でも使っていますが、専門的な「ITパスポート」などの資格があると強みになります。
大学は莫大な機密情報を抱えています。年配の職員は情報セキュリティやプログラミングの専門的な知識はありません。かといって、全てを外注できるわけでもないので、ITに関する専門的なスキルを持った職員が必要になります。
資格がなくても、「IT関係の部署で働いていた」「ホームページの作成ができる」などは積極的にアピールしたほうがいいでしょう。
コミュニケーション能力を含めた、大企業での経験
大企業で勤務経験がある人も優遇されるように感じます。
大企業で数年の勤務経験があれば、「ビジネスマナー」や「コミュニケーション力」はある程度保証されると考えているからでしょう。
数年で辞めているから「マイナス評価」ということはほとんどありません。
「地元に戻って働きたい」「将来性のある学生や教員のサポートがしたい」など明確な理由があれば問題ないでしょう。

新卒採用者が大学事務の採用でアピールすべきポイント
既卒者が優遇されているように思われるかもしれませんが、優秀な人がいれば若い人を採用したいというのが大学側の本音です。
中途採用よりも採用倍率は高く、難易度が高く感じますが、志望度の高さをアピールできれば充分に内定を獲得できます。
新卒採用者がアピールすべきポイントは以下の3点です。
- 大学への「志望度の高さ」
- 新卒ならではの「素直さ」「学生目線」
大学への「志望度の高さ」
志望度の高さが伝わる就活生は採用されやすいです。
新卒は、同時期に複数の企業の採用面接を受けるのが前提になっているため、大学側も「内定辞退」を想定しています。
「内定辞退」する就活生には内定を出したくないのが本音なので、「志望度の高さ」が重要です。内定を出したら「絶対に来てくれる」と思わせることです。
「出身大学」であれば強い動機になりますが、そうでなくても「地縁」や「大学の特色」に絡めて志望動機をアピールできるといいでしょう。
新卒ならではの「学生目線」
新卒ならではのアピールポイントとして有効なのが「学生目線」です。
「今、学生である」ということが1番の強みです。学生らしく、素直に聞いたことを受け止めて、自分の意見に反映していく姿勢は評価されます。
- 学生から見た「大学の問題点」
- 他大学の学生と比較した「大学の魅力」
中途採用者からは出にくい意見が面接官には響きます。
まとめ:中途と新卒でアピールポイントを分けよう
大学事務職員の採用には中途採用が多いですが、新卒にも十分チャンスがあります。
自分のアピールポイントを分析して、ESや履歴書を作成して、面接に臨めば採用確率を高めることができます。
新卒は一括採用ですが、中途採用は夏から秋を中心に様々なタイミングで求人が出ます。まずは、転職サイトに登録して、漏らさず情報を得るようにしましょう。

