国立大学法人で受かりやすい穴場はどこ?難易度ランキングも解説

- 国立大学法人が受かりやすいって本当?
- 国立大学法人と私立大学の職員の違いは?
- 国立大学法人の難易度ランキングが知りたい
このような疑問を持つ方に、本記事を書きました。国立大学法人の採用を目指す上での結論は以下の通りです。
- 国立大学法人は受験者数が少なく、ライバルも強くないため穴場
- 年収は私立大学のほうが高いが、国立大学も待遇は平均以上
- 国立大学法人は、採用数が多い大学が狙い目。関東国立大学をランキング形式で難易度を紹介
- 国立大学の採用には、統一採用試験だけでなく、独自採用試験にもエントリーするのがポイント
- 国立大学法人が受かりやすいと言われている理由
- 国立大学と私立大学の違い
- 受かりやすい国立大学の難易度ランキング
という順番で、現役国立大学職員の筆者が紹介していきます。目次をタップすると読みたい箇所までジャンプできます。

国立大学法人が受かりやすい穴場と言われる理由

「国立大学法人が受かりやすい」と言われる理由は以下の4点に集約されます。
- 公務員試験に比べて筆記試験が受かりやすい
- 国立大学法人は第一志望の人が少ない
- 私立大学職員に比べて採用倍率が低い
- 独自採用試験の認知度が低い
理由①:筆記試験の難易度が低い
国立大学法人の正規職員採用試験は、地域ごとに共通の一次筆記試験が行われます。
国立大学法人等職員採用試験の第一次試験令和4年度結果では、受験者数5122名で、合格者が1981名です。
共通の筆記試験の採用倍率は2.6倍です。
筆記試験で受験者の4割程度が合格しているため、採用倍率は低い部類に入るでしょう。
公務員試験と共通の教養試験がありますが、合格ボーダーはすべて選択式で6~7割程度です。
公務員試験に比べると筆記試験の突破が容易と言えるでしょう。
実際に高学歴の人では、ほとんど勉強せずに筆記試験を突破している人もいます。
理由②:国立大学法人は第一志望の人が少ない
国立大学法人試験を受ける人は公務員と併願で受ける人が大半で、公務員試験の筆記試験対策を行い、練習として国立大学法人の試験も受けるというような形です。
国立大学法人の志願者は多くいるものの、第一志望を国家公務員・地方公務員にしている人が多いのが実情です。
国立大学法人に絞って受験する人は多くないため、穴場の試験といえます。
志望動機や自己PRを受験大学に絞って、時間をかけて作成すれば、面接の突破も難しくありません。

理由③:私立大学に比べて採用倍率が低い
大学職員は近年では人気の職業と言われており、有名私立大学では採用倍率が100倍を超えることもあります。
一方で、国立大学は半年以上の勉強が必要な筆記試験が課されるため、気軽に誰でも受けられる試験ではありません。
筆記試験を突破するのに勉強は必要ですが、筆記を通過してしまえば、面接で内定まで進むのは難しいことではないと言えるでしょう。

理由④:独自採用試験の認知度が低い
近年、国立大学法人では独自採用試験での採用数を拡大しています。
- 統一採用試験・・・地域の国立大学で共通の筆記試験(教養試験)を行う
- 独自採用試験・・・共通の筆記試験がなく、各国立大学法人にエントリーできる
東京大学では令和5年度の採用予定数を75名としており、そのうちの60名が独自採用試験での採用予定としています。
数年前までは、統一採用試験が中心でしたので、独自採用試験の存在を知らない受験生もいます。
採用数の多い「独自採用試験」は筆記試験が苦手な人にもチャンスの多い試験と言えますが、認知度は低いため受かりすい試験といえます。
※独自採用試験を採り入れていない国立大学法人もあります。

国立大学法人は私立大学に比べて受かりやすい?

国立大学法人は私立大学に比べて受かりやすいといえます。
- 30代で年収1000万円を超えることもある高年収
- 採用数が少なく、採用倍率が高い
- 仕事内容は大学事務が中心で、国立と大きく変わらない
年収や待遇を考えると私立大学のほうが人気がありますが、国立大学法人職員も準公務員として安定した職業です。
教員や学生を支える事務仕事という点は一緒なので、私立大学を第一志望に、受かりやすい国立大学を受験するのもいいでしょう。
「国立大学法人は筆記試験があるから無理かな・・・」という方もいますが、チャンスは十分にあります。
- 国立大学職員統一試験の受験者数が減少傾向
- 教養試験のみなので専門的な知識は不要
- 大学入試の知識でも十分対応可能
筆記の統一試験は難しいという方も、各国立大学法人で独自採用試験の選考があるかは確認するようにしましょう。
契約社員から正社員登用を目指すのもおすすめです。

国立大学・私立大学・公立大学の違いは以下の記事でも紹介しています。

国立大学職員難易度ランキング

受かりやすい国立大学法人ランキングは以下のとおりです
- 東京大学
- 東京工業大学
- 一橋大学
※採用数・知名度から当サイトで独自にランキング
※地方の国立大学は採用数が数名のことが多いため、関東のみで作成
有名3大学が受かりやすいと本サイトでは結論づけました。採用数が多く、知名度が低い大学のほうが就職の難易度は低いと考えています。
首都圏国立大学の令和5年度の採用予定数と「〇〇大学 採用」でのGoogle検索結果数をまとめたのが、下記のリストになります。
- 東京大学 75名(独自採用試験60名 統一採用試験15名) 120,000,000件
- 一橋大学 9名(独自採用試験) 5,660,000 件
- 東京工業大学 30名(独自採用試験20名 統一採用試験10名) 14,800,000 件
- 東京医科歯科大学 1名(統一採用試験) 2,500,000 件
- 東京学芸大学 2名(統一採用試験) 5,120,000 件
- お茶の水女子大学 1名(統一採用試験) 1,130,000 件
- 電気通信大学 3名(統一採用試験) 11,800,000 件
- 横浜国立大学 10名(統一採用試験) 7,310,000 件
- 埼玉大学 4名(独自採用試験3名 統一採用試験1名)28,500,000 件
- 千葉大学 5名(統一採用試験)33,100,000 件
こちらのリストで分かる通り、事務職員の採用人数は多くの大学で10名以下です。採用予定人数が多いほうが「受かりやすい」というのが単純な理由です。
東京大学などは受験者数も増えますが、多くは公務員との併願なので、難易度は高くありません。
受かりやすい国立大学法人の基準

受かりやすい国立大学法人ランキングは、以下の2点の基準で作成しました。
- 採用数が多い
- 知名度が低い
受かりやすいポイント①:採用数が多い
国立大学法人で毎年決まって十人以上の正規職員を採用している大学は多くありません。
採用人数が5名以下であれば、強いライバルがいた時に内定を勝ち取るのは至難の業です。
採用数が多ければ、「新卒者・既卒者・明るい人・落ち着いた人」多様性を意識した採用が行われやすいです。
採用数が多い大学を狙うのがいいでしょう。

受かりやすいポイント②:知名度が低い
採用数に続いて、重要なのが知名度です。知名度が低い大学であれば、受験者数が少ないことが想定されるからです。
今回は、Google検索での「〇〇大学 採用」でのヒットページ数を知名度の参考にしました。
知名度の低さよりも採用数の多さが「受かりやすさ」には重要であるため、ほとんど「採用数の多い大学」のランキングとなりました。
国立大学法人の試験対策はアガルートがオススメ
本気で国立大学法人への採用を目指す場合、独自採用試験・統一採用試験両方の対応が必要です。
統一採用試験は共通の筆記試験が1つのハードルになっており、教養科目試験の合格には最低でも300時間以上の勉強時間が必要だと言われています。
国立大学法人試験の対策におすすめなのが「アガルートアカデミー」のオンライン学習サービスです。

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通信講座のおすすめは以下の記事でも紹介しています。

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まとめ:国立大学法人の採用情報はこまめにチェック
国立大学法人が受かりやすい理由、受かりやすい国立大学法人を解説してきました。
試験範囲が教養科目だけなので、対策が簡単です。
採用予定者数の多い大学を受けていくのがオススメです。
また近年では、教養科目試験を課さない「独自採用試験」を取り入れる大学も増えてきました。
独自採用情報を見逃さないよう、転職サイトには必ず登録しておきましょう。貴重な求人を見落としてしまうと手遅れになってしまいかねません。
オススメの転職サイトは以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

