国立大学法人で受かりやすい穴場はどこ?難易度ランキングも解説

- 国立大学法人が受かりやすいって本当?
- 国立大学法人の難易度ランキングが知りたい
- 国立大学法人と私立大学の職員の違いは?
このような疑問を持つ方に、本記事を書きました。国立大学法人の採用を目指す上での結論は以下の通りです。
- 国立大学法人は受験者数が少ないため穴場
- 国立大学法人は、採用数が多い大学が狙い目。関東国立大学をランキング形式で難易度を紹介
- 年収は有名私立大学のほうが高いが、国立大学も待遇は平均以上
- 統一採用試験だけでなく、独自採用試験にもエントリーするのがポイント
- 国立大学法人が受かりやすいと言われている理由
- 受かりやすい国立大学の難易度ランキング
- 国立大学と私立大学の違い
という順番で、現役国立大学職員の筆者が紹介していきます。目次をタップすると読みたい箇所までジャンプできます。

国立大学法人が受かりやすい穴場と言われる理由
「国立大学法人が受かりやすい」と言われる理由は以下の4点からです。
- 公務員試験に比べて筆記試験が受かりやすい
- 国立大学法人は第一志望の人が少ない
- 私立大学職員に比べて採用倍率が低い
- 独自採用試験の認知度が低い
理由①:筆記試験の難易度が低い
国立大学法人の正規職員採用試験は、地域ごとに共通の一次筆記試験が行われます。
国立大学法人等職員採用試験の第一次試験令和6年度結果では、事務の受験者数3180名で、合格者が1489名です。
共通の筆記試験の採用倍率は2.14倍です。
筆記試験で受験者の4-5割が合格しているため、採用倍率は低い部類に入ります。
公務員試験と同じような教養試験がありますが、合格ボーダーはすべて選択式で6~7割程度です。
公務員試験に比べると筆記試験の突破が容易と言えるでしょう。
実際に高学歴の人では、ほとんど勉強せずに筆記試験を突破している人もいます。
理由②:国立大学法人は第一志望の人が少ない
国立大学法人試験を受ける人は公務員と併願で受ける人が大半で、公務員試験の筆記試験対策を行い、練習として国立大学法人の試験も受ける人が多いです。
国立大学法人の志願者は多くいるものの、第一志望を国家公務員・地方公務員にしている人が多いのが実情です。
国立大学法人に絞って受験する人は多くないため、穴場の試験といえます。
志望動機や自己PRを受験大学に絞って、時間をかけて作成すれば、面接の突破も難しくありません。
関連記事:大学職員と公務員どっち?市役所・私立・国立の比較と転職・併願の事例
理由③:私立大学に比べて採用倍率が低い
大学職員は人気の職業と言われており、有名私立大学では採用倍率が100倍を超えることもあります。
一方で、国立大学は半年以上の勉強が必要な筆記試験が課されるため、気軽に誰でも受けられる試験ではありません。筆記突破後の倍率は高くても、10-20倍程度です。
筆記試験を突破するのに勉強は必要ですが、筆記を通過してしまえば、面接で内定まで進むのは難しいことではないと言えるでしょう。
関連記事:大学職員の倍率・難易度は高い?私立・国立の違いと難易度ランキング
理由④:独自採用試験の認知度が低い
近年、国立大学法人では独自採用試験での採用数を拡大しています。
- 統一採用試験・・・地域の国立大学で共通の筆記試験(教養試験)を行う
- 独自採用試験・・・共通の筆記試験がなく、各国立大学法人にエントリーできる
東京大学では令和7年度の事務系採用予定数を75名としており、そのうちの60名が独自採用試験での採用としています。
数年前までは、統一採用試験が中心でしたので、独自採用試験の存在を知らない受験生もいます。
採用数の多い「独自採用試験」は筆記試験が苦手な人にもチャンスの多い試験と言えますが、認知度は低いので穴場といえます。
※独自採用試験・統一採用試験の一方しか採り入れていない大学もあります。
関連記事:国立大学法人の独自採用試験とは?倍率や採用のコツを現役職員が解説
国立大学職員難易度ランキング

受かりやすい国立大学法人ランキングは以下のとおりです
- 東京大学
- 東京科学大学
- 筑波大学
※採用数・知名度から当サイトで独自にランキング
※地方の国立大学は採用数が数名のことが多いため、関東のみで作成
上記3大学が受かりやすいと本サイトでは結論づけました。採用数が多く、知名度が低い大学のほうが就職の難易度は低いと考えています。
首都圏国立大学の令和7年度の事務職の採用予定数と「〇〇大学 採用」でのGoogle検索結果数をまとめたのが、下記のリストになります。
※Googleの検索結果数は2023年から表示が廃止されたため、2023年時点の情報になります。
- 東京大学 75名(独自採用試験60名 統一採用試験15名) 120,000,000件
- 一橋大学 5名(独自採用試験) 5,660,000 件
- 東京科学大学 30名(独自採用試験20名 統一採用試験10名)
検索数(2023) 東京工業14,800,000 件 東京医科歯科2,500,000 件 - 東京学芸大学 1名(統一採用試験) 5,120,000 件
- 東京農工大学 4名(独自採用試験2名 統一採用試験2名) 381,000件
- お茶の水女子大学 2名(統一採用試験) 1,130,000 件
- 電気通信大学 0名 11,800,000 件
- 筑波大学 30名(独自採用試験20名 統一採用試験10名) 8,220,000件
- 横浜国立大学 0名 7,310,000 件
- 埼玉大学 9名(独自採用試験5名 統一採用試験4名)28,500,000 件
- 千葉大学 5名(独自採用試験若干名 統一採用試験5名)33,100,000 件
こちらのリストで分かる通り、事務職員の採用人数は多くの大学で数名~30名程度です。採用予定人数が多いほうが「受かりやすい」というのが単純な理由です(具体的な基準は次章で紹介します)。
東京大学などは受験者数も増えますが、多くは公務員との併願なので、内定の出る数が多く難易度は高くありません。
受かりやすい国立大学法人の基準

受かりやすい国立大学法人ランキングは、以下の2点の基準で作成しました。
- 採用数が多い
- 知名度が低い
受かりやすいポイント①:採用数が多い
国立大学法人で毎年決まって10人以上の正規職員を採用している大学は多くありません。
採用人数が5名以下であれば、強いライバル(同大学出身者や、難関資格を取得している等)がいた時に内定を勝ち取るのは至難の業です。
採用数が多ければ、「新卒者・既卒者・明るい人・落ち着いた人」等、多様性を意識した採用が行われやすいです。
どこにでも採用されるような学歴や資格がない場合には、採用数が多い大学を狙うのがいいでしょう。
受かりやすいポイント②:知名度が低い
採用数に続いて、重要なのが知名度です。知名度が低い大学であれば、受験者数が少ないことが想定されるからです。
今回は、Google検索での「〇〇大学 採用」でのヒットページ数を知名度の参考にしました。
知名度で考えると東京農工大学などは穴場と言えます。
東京大学や東京科学大学(東京医科歯科大学と東京工業大学が統合)に比べると受験者は少なくなるでしょう。
(ちなみに、東京農業大学(世田谷区)は私立大学で、東京農工大学(府中市)は国立大学で混同している人も多いです)
具体的な受験者数などが知りたい場合は、国立大学法人等職員採用試験攻略ブックが便利です。
関連記事:国立大学法人等職員採用試験攻略ブックの内容を紹介!
国立大学法人は私立大学に比べて受かりやすい?

国立大学法人は私立大学に比べて受かりやすいといえます。
- 30代で年収1000万円を超えることもある高年収
- 採用数が少なく、採用倍率が高い
- 仕事内容は大学事務が中心で、国立と大きく変わらない
年収や待遇を考えると私立大学のほうが人気がありますが、国立大学法人職員も準公務員として安定した職業です。
教員や学生を支える事務仕事という点は一緒なので、私立大学を第一志望に、受かりやすい国立大学を併願するのもいいでしょう。
「国立大学法人は筆記試験があるから無理かな・・・」という方もいますが、チャンスは十分にあります。
- 国立大学職員等統一採用試験の受験者数が減少傾向
- 筆記試験は教養試験のみで専門的な知識は不要
- 大学入試の知識でも十分対応可能
筆記の統一試験は難しいという方も、各国立大学法人で独自採用試験(筆記試験がない場合が多い)の選考があるかは確認するようにしましょう。
正社員でなかなか採用されないという方は、契約社員から正社員登用を目指すのもおすすめです。

国立大学・私立大学・公立大学の違いは以下の記事でも紹介しています。

国立大学法人職員になる方法(年齢別)
国立大学職員と関連職に関して、年齢ごとに就職できる方法を表にまとめました
20代 | 30代以上 | |
国立大学統一採用試験 | ◯ | ✕ |
国立大学独自採用試験 | △ | ◯ |
私立大学新卒採用 | ◯ | ✕ |
私立大学転職者採用 | ◯ | △ |
公務員採用試験 | ◯ | △ |
公務員社会人採用 | △ | ◯ |
就職するのに、年齢は大きく関係します。
- 20代:多くの試験でチャンスあり、社会人経験10年以上など受けられない試験も一部あり
- 30代以上:公務員の一部を除いては新卒と同様の試験は受けられない。転職者採用・社会人採用を目指す
20代は統一試験対策・公務員試験対策がおすすめ
20代であれば、筆記試験の勉強をして採用を目指すのがベストです(筆記試験で足切りがあるため、面接での倍率が低め)。
20代の方は、以下の記事を参考に教養試験対策を始めてみてください。
【関連記事】国立大学法人職員教養試験の参考書おすすめランキング
【関連記事】国立大学法人採用試験におすすめの通信講座・予備校ランキング
教養試験だけで受けられる公務員試験もありますので、併願も検討しましょう。
公務員入門ハンドブック進呈
30代は独自試験対策+転職エージェントで情報収集
30代になると、国立大学法人の統一試験と多くの公務員試験は受けられなくなります。
また、30代以上を対象にした社会人採用でも、年齢が若いほうが採用されやすいのが現実です。ただ、国立大学・公務員ともに社会人採用の枠が増えているので、希望はあります。
まずは転職サイト・エージェントで、求人の情報収集から始めましょう。転職サイトの登録は、マイナビ転職・リクナビNEXT・リクルートエージェント・dodaの4社がおすすめです。
また、公務員への併願を考えている人は、無料で貰える「公務員転職ハンドブック」が役に立ちます。以下のように自治体と日程、年齢上限がまとめられています。

国立大学職員だけを受ける方や新卒の方も「公的機関の事務職」という点では共通していますので、面接対策を見据えて、もらっておいて損はありません。
就職活動・転職活動は情報戦なので、早めにゲットしておきましょう。資格の通信講座のクレアールが提供している資料なので信頼性もあります。
電話番号の入力は任意で、無料でもらえる

まとめ:国立大学法人の採用情報はこまめにチェック
国立大学法人が受かりやすい理由、国立大学法人難易度ランキングを解説してきました。
国立大学法人等採用試験は、試験範囲が教養科目だけなので対策が比較的簡単です。働きたい地域にこだわりがなければ、採用予定者数の多い大学を受けていくといいでしょう。
また近年では、教養科目試験を課さない「独自採用試験」を取り入れる大学も増えてきました。
独自採用情報を見逃さないよう、転職サイトには必ず登録しておきましょう(志望する大学が1.2大学だけの場合は、逐一ホームページをチェックすることでも問題ありません)。
転職サイトの登録は、マイナビ転職・リクナビNEXT・リクルートエージェント・dodaの4社がおすすめです。以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

