市役所(公務員)から国立大学職員への転職事例!転職理由や仕事内容の違いは?
20代で市役所から国立大学職員に転職したマリさんにインタビューを行いました。
- 大学職員に転職したい
- 公務員と大学の仕事の違いを知りたい
- 市役所(公務員)と国立大学どちらに就職するか悩んでいる
このような悩みがある方には参考になると思います。
- 20代であれば、市役所・国立大学間の転職者は多い
- 市役所より大学のほうが教員・学生相手の仕事のため、気が楽
- 公務員試験は一度勉強すると、勉強し直すのが楽
マリさんのプロフィールは以下のとおりです。
マリさんプロフィール
- 33歳独身女性
- 新卒で新潟県の市役所に就職。27歳の時に統一採用試験で国立大学に転職
- 市役所でも国立大学でも経理・会計を担当
マリさんのように、20代のうちに新卒で採用された市役所・公務員を退職して国立大学法人に転職する人は意外と多いです。転職理由などについて、ぜひ参考にしてください。
本サイト管理人のプロフィールは以下のとおりです。
市役所から国立大学職員に転職した理由
市役所から国立大学に転職する人は結構いますね。転職した理由から教えてください。
仕事内容にこだわりはなく、首都圏で働きたいと思っていました。
勤務地を地方から首都圏に変えるため、転職を決意
新卒で就職したのは新潟県にある市役所でした。あまり勉強が得意ではありませんでしたが1年ほど勉強して公務員試験を受験。小さい頃に住んでいた縁で、新潟県の市役所も受験していました。
採用数を減らしていた時期で、首都圏の市役所・区役所は全滅。新潟県の市役所だけ内定をもらったため、就職することにしました。
3.4年くらいは地方でのんびり生活していましたが、退屈な生活に飽きてしまい、首都圏で働きたいと思うようになり転職を決意しました。
公務員の経験を活かせる国立大学も選択肢に
土日休みでプライベートを重視したかったので、公務員系の仕事を中心に転職活動を開始しました。公務員と同じ教養試験を実施している国立大学法人等職員採用試験も受験。
一度公務員試験を受験しているので、筆記も面接も思いの外簡単に合格していきました。
それでも内定が出たのが、埼玉県の田舎の自治体だけだったので、より首都圏で働ける現在の国立大学に転職することにしました。
35歳くらいまでであれば結婚する配偶者の勤務先や、実家に戻る等の理由で公務員や独立行政法人間の転職者は多いと思います。
市役所と国立大学の違いは?
勤務地を重視されていたんですね。市役所と国立大学の仕事内容にはどんな違いがありますか?
業務内容は似ていますが、国立大学のほうが気が楽ですね。
地方の市役所は人間関係が固定化
地方の市役所は業務が少なく、仕事は楽な部類だと思います。
一方で働いている人が少ないため、関連機関との人間関係などは固定化してきます。
馴れ馴れしくしてくる業者や、つまらない話が多い上司も無碍にできないので、少しストレスが溜まっていましたね。
大学に転職してから人が多く異動も多いので、良い距離感が保てている感じがします。
大学は内部の教員・学生相手のため、気が楽
市役所に勤めていた時は市民を相手にすることも多いため、丁寧な対応が常に求められました。
それこそ、よく対応する人に嫌われたら仕事に支障が出るので、市民対応には神経を使っていましたね。
大学に転職してからは、やりとりをするのが教員・学生・契約先の業者くらいなので、あまり気を使う必要がないのが嬉しいです。
支払い処理・経理事務などを行っていて仕事内容自体はあまり変わらないのですが、大学職員の仕事のほうが気が楽ですね。
公務員のほうが責任が重い
公務員の時は仕事以外でも、気を張っていたことに気づきました。
- 顔見知りが多いので、スーパーやコンビニでも気を遣う
- 市民窓口に、公務員たたきのようなクレームが来るので緊張感がある
- 無茶な要求をされても、真摯に対応しなければならない
やはり税金から給与をもらっている以上、市民の目線は厳しいと感じました。
公務員は安定しているため人気の職業ですが、地方の市役所のような場所で長年仕事をするのが、大きなストレスになる人も多いと思います。
大学職員への転職のコツは?
国立大学職員へ転職するコツがあれば教えてほしいです。
一度公務員試験に合格していると、自信がつくし、意外と簡単だと思いました笑
公務員試験に一度合格してれば、勉強は簡単
国立大学職員・公務員に転職する場合は、筆記試験が最初のハードルになりますが、3ヶ月程度の勉強でほとんど合格できました。
一度合格しているため、得意分野・苦手分野を把握しており、対策がしやすかったです。
自分の得意科目が活かせる配点割合の市役所を狙って受験するのもオススメです。
筆記も面接も経験を重ねるのが大事
国立大学法人試験と多くの自治体が30歳までの年齢制限を設けているので、30歳になるまで何回でも挑戦すると良いと思います。
筆記も面接も経験を重ねると不合格の理由がなんとなくわかってきます。
筆記試験に関しては勉強あるのみですし(苦手分野は捨てる)、面接に関しても国立大学や市役所を複数受験していると聞かれることに慣れてくるはず。
最初のうちは面接で不合格になっても、トライアンドエラーでたくさん受験していきましょう。
国立大学職員に転職して良かったこと
市役所から国立大学に転職してよかったことはありますか?
気軽に勤務地を変えられたことと、若い人が多いことですかね。
勤務地を難なく変えられた
勤務地も仕事内容も変えることができたのは自信に繋がりました。
公務員というと終身雇用のイメージが強いですが、全然転職できます。
採用倍率の高い特別区や政令指定都市を除けば、難易度はそんなに高くありません。市役所に勤め始めて「一生ここで働くのかな・・・」と思っている人もいるかもしれません。
30歳未満であれば、第2新卒の枠で受験できるところが多いですし、30歳を超えても同一の職歴(私の場合、経理会計)を重ねていれば専門性をアピールした社会人採用もあります。
今は特に不満がないので大学職員を続けていますが、今後も転職はするかもしれません。
大学は若い人が多く活気がある
大学職員の職場は、学生・職員が中心のアカデミックな場なので活気があります。高齢化が進んでいる地方の市役所とは違うと感じます。
大学職員の仕事内容は、経理会計なのでやっていることは市役所で勤務していた時とさほど変わりませんが、若い人相手の方がエネルギーをもらえるように思います。
学生や教員相手に会計手続きを説明しているほうが、明るい未来のために仕事をしている感覚はありますね。
あと感謝されることも国立大学に来てからのほうが増えました。部署にもよるとは思いますが。。
国立大学職員の仕事の難点
国立大学の仕事について、悪い印象を持ったことはありますか?
年功序列な給与体系は公務員とほとんど同じですね。あと派閥みたいなものは意外とありますね。
派閥は重要
国立大学でも派閥のようなものがあるのは、意外でした。
- 人事異動を希望するなら、〇〇部長か〇〇課長と飲みに行くといい
- 同じ系の部署の配属が2回続くと、他の部署には異動できない
系というのは、主に総務系・会計系・学務系のことをいいます。
透明性が求められる公的機関とはいえ、やはり上長が人事配属を決定している以上、派閥・繋がりは重要です。
人事異動を考えると、顔見知りを増やして、力のある人と繋がりを作っておく必要がありますね。
年功序列は公務員と変わらず
年功序列の給与制度は、国立大学職員も公務員もほぼ同じでした。
国立大学は独立行政法人になってから20年近く経過しているので、人事・給与関係の規則は独自に進化していると思っていましたが、ほぼ公務員でした。
- 年功序列のため、昇給・昇進はスローペース
- 頑張っても評価されづらく、頑張らなくてもリストラはない
国家公務員ではなくなったので、民間企業に似たような能力の高い人が昇進しやすい制度にしたたほうがいいのでは?と個人的には思います。
実際に、若手では不満を溜めている人が多いですし。。
ちなみに地方の市役所から首都圏の国立大学職員に転職した場合、給与はほとんど変わりませんでした。
マリさん、ありがとうございました!
まとめ:公務員から国立大学法人への転職者は多い
市役所から国立大学職員に転職した事例を紹介しました。
- 同地域であれば、国立大学よりも市役所の方が給与は高い
- 20代のうちであれば、公務員・国立大学職員間の転職例は多い
市役所から公務員に転職する例は多く、関連した経歴のキャリアにもなるので、転職に後ろ向きになる必要はありません。
国立大学法人採用試験を受けるのに、筆記試験が1つのハードルになるので通信講座などで対策を始めるといいでしょう。
マリさんは20代で国立大学職員に転職していますが、近年では30代以上の社会人採用を行っている国立大学も増えています。
35歳以上で転職を検討している方は「公務員転職ハンドブック」が役に立ちます。
社会人採用を行っている市役所一覧や、公務員転職のポイントが紹介されていて、無料の資料請求で受け取れます。
電話番号の入力は任意で、無料でもらえる