大学職員から公務員に転職!やめてよかった体験談
国立大学職員から公務員に転職したマスミさんにインタビューを行いました。
- 大学職員を辞めたい
- 大学職員から公務員に転職は可能?
- 転職成功のコツは?
こんな悩みを持っている方はぜひ、参考にしてください。
- 国立大学職員から公務員に転職すると年収が少し上がる
- 国立大学職員の経験があると、面接で有利になる
- 年齢制限がある公務員も、ビズリーチは経験者採用が豊富にある
インタビューしたマスミさんのプロフィールは以下の通りです。
マスミさん プロフィール
- 29歳女性 既婚(子なし) 埼玉県出身
- 国立大学出身の高学歴、新卒でダイマナと同じ国立大学に勤務
- 大学本部で企画・分析・総務などを約6年担当、公務員試験を受け転職
優秀な彼女が公務員への転職を決めた理由に迫ります。
著者プロフィールは以下の通りです。
大学職員から公務員に転職した理由
なぜ安定している大学職員を辞めて公務員に?
大学は仕事を休職している人が多いと感じていました。仕事を頑張るモチベーションが下がり、その時の上司とうまくいっていなかったので転職を決意しました。
大学職員は頑張るほど損をする職場
私はそつなく仕事をこなせるタイプで、上司から信頼を得ていたと思います。
ある程度仕事で評価されていて、激務な部署に配属されることが多かったです。休職を繰り返している先輩のほうが給料が多いことを知り、残念な気持ちになりました。
頑張って仕事をするモチベーションが下がっていました。
無能な上司にあたり、転職を決意
モチベーションが下がっている中、無能な上司のもとに異動となりました。
上司は先生の機嫌を伺うばかりで部下のことを全く気にしない人でした。
チームの先輩が産休に入ったときも業務量分担の見直しや新たな採用をせず、私が仕事を肩代わりする羽目に。
上司は「私への期待が大きいから」と言っていましたが、給料が増えず、搾取されるだけだと思い、転職することにしました。
勉強が得意だったので、公務員が自然と選択肢に
転職を決意したものの、30歳前後でスキルのない女性の転職は難しいように感じていました。
転職先を調べていると、県庁であればまだ採用試験を受けられる年齢であることに気づきました。
試験までは1年を切っていましたが、大学職員採用時に勉強していたこともあり、挑戦することにしました。
私は運良く公務員に合格しましたが、同年代だと事務の知識を生かして、会計事務所・法律事務所などに転職していく人が多いですね。
大学職員勤務時の仕事内容
大学職員ではどんな仕事をしていましたか?
大学本部で学長や役員の対応、大学データの取りまとめ、組織改編などの事務を行っていました。
大学職員の仕事で事務処理が身についた
大学職員の仕事は退屈な事務処理が多かったですが、そんなに苦痛ではありませんでした。
大学本部で働いたことで以下のような事務処理の基本が身につきました。
- 法令・規程の読み込み
- エクセルやパワポを使用し、わかりやすくまとめる
- 起案・決裁の流れ
根拠を明確にする、わかりやすくまとめるということは転職先でも役に立っています。
学長や役員の対応で秘書的業務も自信がついた
大学本部にいることが長かったので、学長や役員の業務を補佐することも多くありました。
知事や外国からの来賓の対応をすることもあり、最初は緊張しましたが、次第に慣れていきました。
年配の方に気に入られるための作法を覚えられたのはいい経験になっています。
大学職員から公務員への転職は有利になる?
大学職員と公務員は仕事が似ていると言われますが、転職に有利だと感じましたか?
大学職員は公務員に転職しやすいと思います!
他の業種だったら転職できていなかったかもしれません(笑)
事務職の地味な仕事を評価してもらいやすい
国立大学職員として5年以上勤務していましたが、自慢できるような実績はありませんでした。
民間企業であれば、「売上〇〇倍」「〇〇検定取得」「〇〇のシステムを使える」などの実績をアピールして転職するという話をよく聞きます。
一方、私がアピールしたのは地味な事務仕事の取り組みでしたが、採用担当の方には「コツコツ努力ができる人」と評価をしてもらえたようでした。
面接官と近い視座で話ができる
公的機関の事務職として仕事をしてきたので、面接官が共感する話を盛り込むようにしました。
- 上司がよく使う書類の整理
- イベントの裏方として、来賓にアテンドした経験
- 無理な要求をするクレーマーの対応
新卒の人にはない経験をアピールできるので、大学職員の経験は公務員への転職で活きたと感じています。
大学職員から公務員への転職対策
大学職員から公務員への転職でアドバイスをお願いできますか?
自己PRや志望動機は、大学職員経験ならではのことを盛り込むといいですよ!
公務員への転職での自己PR
縁の下の力持ち的なことは、大学職員も公務員も似ています。以下のようなことを伝えていました。
私の強みは、「裏方の仕事をミスなく取り組むことができる点」です。
大学職員として5年間、大学内データの分析・役員サポートの業務を行ってきました。
大学内データの分析業務は、地味な仕事ですが公的なデータになるため、ミスが許されない仕事でした。
データ分析はアナログに職員が数値を入力する仕事も多かったですが、学内クラウドを利用し効率化を図りました。
クラウドを利用することで、ミスの原因を突き止めやすく、誰でも管理できる設計に仕上げることができました。
もちろん、ワードやエクセルなどのデータ処理には自信があります。
〇〇県で働くことができるのであれば、大学職員時の経験を活かし、データ分析や事務処理をミスなく行い、住みよい街づくりに貢献できると考えています。
公務員への転職での志望動機
公務員の志望動機はベタなものでいいと考えています。地域貢献と大学職員での経験を織り交ぜて話ができると説得力が増します。
私が県庁を志望した理由は以下の2点です。
- 広い視点での社会貢献に興味を持ち、恩返ししたい
- 社会の課題解決に取り組みたい
大学職員での勤務経験を通して、教員と学生へのサポートを行ってきました。自分の業務がよりよい教育・研究に繋がることに喜びを感じて仕事をしていました。大学での仕事は教員や学生をサポートする仕事が主でしたが、より広い視点での業務に興味を持ちました。自分が育った県の災害対策や高齢者福祉などに取り組み、県に恩返ししたいと考えました。
また、大学職員の仕事は非常にやりがいがある一方で、研究や教育の取り組みを進める大学教員の仕事に憧れがありました。新たな提案を行う教員の活躍を目の当たりにし、課題解決を主体的に行いたいと考えるようになりました。県庁職員であれば、多くの地域にわたる大きな仕事ができると思い、志望しました。
公務員への転職での筆記試験対策
公務員試験は基本的に筆記試験があり、教養試験・専門試験ともに難易度が高いです。
私は法学部出身で法律の知識と、新卒時に勉強した知識があったため、2冊の書籍で対策しましたが、オンライン講座などを使って効率的に進めるのもよいと思います。
私が使ったのは以下の2シリーズです。
公務員への転職での面接対策
自己PRや志望動機をしっかり話せるようにしておくのが1番です。
あとは、来賓や議員を相手にしてきた「余裕」を感じてもらえることを意識しました。
新卒採用は「元気」、民間の中途採用は「実績」、公務員試験は「余裕」が大事だと思っています。
大学職員をやめてよかったこと
大学職員から公務員に転職してよかったことは?
教員や学生のためではなく、主体的に仕事ができていると感じます。あと、優秀な人が多いです。
公務員は主体的に仕事ができる
公務員というと「ルーチンワーク」と思われる方も多いですが、大学よりは全然仕事の幅が広いです。
仕事の幅が広い分、覚えなければいけない法令や規則は多いですが、「教員任せ」ではない分、考えて仕事をすることが多くなったと感じます。
優秀な人が多い職場
私の周りには優秀な公務員が多いです。
ノルマがないから仕事をサボるということはなく、常に学ぶ姿勢があって、私も触発されています。
大学の時のような、「頑張ったら損」という感覚はなくなりました。
参考:大学職員は無能で態度悪い人が多い?事務職は使えないのか
大学職員をやめて後悔してること
大学職員から公務員に転職して後悔していることは?
年収も環境も満足していますが、大学で働けるのは特別だったと思います。
転職して後悔していることはありませんが、大学での勤務は特別感があったと思います。
教員でもないのに、20歳前後の学生たちが多い場所で働いているのは不思議な感覚でした。
残業で帰りが遅くなったときも、研究室の電気はまだついていて、学生さんから元気をもらったこともありました。
マスミさん、貴重なお話ありがとうございました。
大学職員から公務員への転職のおすすめサービス
大学職員から公務員への転職体験談をお聞きしました。
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