大学職員採用試験で重要なのが「面接対策」です。
・面接対策は何をすればいい?→笑顔、姿勢、端的がポイント
・大学職員の面接に特有の対策はある?→法令遵守を意識
・逆質問があったらどう回答する?→調べたことを使って、質問しましょう
約5年前に大学職員に採用され、採用も担当した筆者が面接試験のポイントを解説します。
「素直」「元気」「コミュニケーション力」があり、一緒に働きたいと思わせることが基本です。大学のことをよく調べて回答できるとよいでしょう。
詳しく解説していきます。

面接の基本「姿勢、笑顔、端的」
まず、大学職員に限らず、面接で重要だと思うのは「姿勢、笑顔、端的」です。
直前まで志望動機をしっかり言えるように復唱したり、パンフレットを読み返したりしている人がいますが、それは前日までにやりましょう。当日は基本に帰るのが大事です。
「姿勢・笑顔・端的」は面接中にもずっと、意識しています。
姿勢を良くする
初対面の面接官に対して、姿勢が悪くなると一気に印象が悪くなります。
軽く腰掛けて、胸を張ることを意識します。いい姿勢でいることで、自信を持って話ができます。
笑顔で面接をうける
特に面接官が話を振ってくるタイミングでは口角を挙げて、明るく話を聞くことを意識します。
自然とデキる人はいいですが、男性では「かたい」印象を与えてしまうことも多いです。
笑顔で面接を受けると、ポジティブな印象を与えることができます。
端的に話をする
短く文章を区切るということです。普通に話をしていると、相手に真意が伝わりづらいことがあります。
難しい言葉を使わないでいいので、端的に「〇〇だと思います。」と答えて、その後に理由を述べる。
「端的」であると同時に「ゆっくり、落ち着いて」しゃべるといいでしょう。
「笑顔」でポジティブな印象を与えて、「端的」に話すことで思考力があることもアピールできます。
面接官に合わせる。法令遵守など【大学特有のポイント】
ここまでは面接全般のことでしたが、ここからは大学職員の採用面接についてです。
ポイントは2つです。「面接官に合わせること」と「法令遵守」です。
面接官に合わせる
大学職員はサポート的な仕事が多く、「お役所的」と言われることが多いです。
職員の系統も「お役所的」にルールを理解して仕事をする人が多い一方で、革新的な人も一部います。
革新的な人は「ルールは後でいいから、学生・教員のためになる仕事をしよう」と考えている人です。
割合的には「お役所的:8割」「革新的:2割」くらいでしょうか。
質問内容などから、どちらのタイプの面接官かを探って答えを微修正するといいと思います。
体育会系で毎週末に野球をやっている課長もいます。そういったタイプであれば、自身の運動経験・体育会系に対応できることなどをアピールするといいです。
お役所的な面接官を相手にした場合は、「従順な部下」「チームで一緒に働きたい」と意識させることが重要です。

法令遵守を意識する
大学は国が設置を認めた教育機関です。
民間企業よりも厳しい「法令(コンプライアンス)遵守」が求められます。
民間企業職員の犯罪よりも大学教職員の犯罪のほうがニュースになりやすいことからもわかりやすいと思います。。
そういった背景もあるので、「寝ないで一生懸命働きます」というより、「ワークライフバランスをとってメリハリをつけて仕事をします」と言ったほうが間違いありません。
(現場としてはたくさん働いてほしいですが、何かあったときに責任を問われるのは面接官を担当するような上司です。)
僕が部長面接を受けたときも、「ワークライフバランスを大切にしながら、効率的に仕事をすすめることを意識したい」と話をして、採用されています。
同様に、「個人情報の取扱い」や「ミスしたときに隠さずに対応する」などが求められる行動となります。
「成果を出す」だけでなく、「法令遵守」も理解していることを意識して、質問に答えるといいでしょう。

逆質問でも知識を出す
逆質問とは「最後になにか質問ありますか?」という面接官からの質問のことをいいます。「ないです。」と言うよりは、なにか準備しておいたほうがいいでしょう。
一般的には下記の2つがいい回答だと言われています。
「採用までにやっておいたほうがいいことはありますか?」(やる気のアピール)
「面接中に話題になったことについて深堀りする」(意識の高さ・柔軟性)
ネット等でよく言われているので、他の就活生も同じことをしていると思います。
僕がオススメするのは「矛盾する2つのことに対する見解を伺う」ことです。
例えば、下記のような質問です。
「貴学では、グローバル戦略を進めていますが、大学としては地域に根ざした活動も求められると思います。そのバランスについてはどうお考えでしょうか?」
「新規の授業プログラムは単純に優秀な人を採用するように見受けられますが、現時点で優秀でない人にも教育を施して、育てるのが大学の役割だと思うのですがいかがでしょうか?」
面接官は「どちらとも言える」という回答をするしかないと思います。
「地域振興としての大学の役割にも興味があったので質問いたしました。」
「成績が悪かった私を見捨てず育ててくれた大学に助けられたので、気になっていました。」
などと言えば、意識が高い就活生だという印象を与えられるでしょう。
よく調べていることをアピールできる上に、自分としての考え(意識の高さ)も伝わります。
まとめ
大学職員ならではの面接試験のポイントについてまとめました。
ここでまで書いてきたことは僕が就活時に意識してきたことで、それで内定をいただきました。面接試験の対策をする際の参考になれば幸いです。
大学の情報は広報誌やホームページから情報を得ることが多いと思います。よく調べると、会議の議事録などをホームページに掲載していることもあるので、そういった情報にアクセスできると差別化できます。

