大学職員からの転職事例5つを紹介!辞めるのもったいないと考えている方へ

大学職員は福利厚生が整っていて、安定している仕事のため、辞める人は少ないです。
しかし毎年一定数、離職する人がいます。
本記事は、「大学職員を辞めるのもったいない」と考えている方に、転職事例や転職理由を紹介します。
- 「辞めるのはもったいない」と考えるのはやめよう
- 筆者の周りで大学職員から転職した5人の事例を紹介
- 大学職員を辞めたいなら、副業から挑戦するのがオススメ
実際に、筆者は7年以上大学に勤めていますが、同期入職での退職者は0。後輩での退職者も3人と、低い離職率になっています。
「もったいない」と考えていることが機会損失になっているかもしれないので、ぜひ参考にしてください。

大学職員を辞めるのはもったいないのか?

大学職員をやめれないのは以下の感情が引っかかているからだと思います。
- 大学職員を辞めたら、高待遇の仕事につけない
- 頑張って勉強して合格したのに辞めるのはもったいない(サンクコストバイアス)
大学職員を辞めたら高待遇の仕事につけない
大学職員は福利厚生が充実していて、年収も平均以上あるホワイトな職場環境と言われます。
高待遇ではありますが、専門性があるわけではないため、転職先が見つかりづらいのは事実です。
高待遇を捨ててまで、やりたいこと(もしくは嫌なこと)があるかを考えましょう
- 給与もいいし、休みも取りやすいが、将来性がないから辞める
- 年収アップの転職は難しいため、不満はあるが辞めない
- 仕事をしながら、他の選択肢を考える
より良い求人がもらえるよう資格を取得する、副業で小さく始めてみるなど、「辞める」以外の選択肢がないか考えるのもいいでしょう。
サンクコストバイアスに囚われていないか
サンクコストバイアスとは、過去に支払ってしまった時間・費用を考慮に入れてしまうことです。
本来であれば、「現在の仕事」と「転職先の仕事」の状況を比較する必要がありますが、「(数百時間の勉強をして勝ち取った)現在の仕事」と過大評価をしてしまいがちです。
過去にかけた時間・費用を無視して、「現在の仕事」と「転職先の仕事」を比較しましょう。
- 転職先のほうが年収はいいけど、大学職員になるのに苦労したから・・・
- 労働環境はよくないけど、親族や友人に自慢できる仕事だから・・・
など考えてしまうと、「辞めるのはもったいない」と考えてしまうことがあるので、注意しましょう。
大学職員からの転職事例5名

大学職員でも、退職する人を何人か見てきましたので、その事例を紹介します。
年収が下がったり、休日が少なくなったりする条件の中で、自分の優先順位をつけて転職をしている人はいます。
大学職員は印象がいいようで、マイナビエージェントやリクルートエージェントに登録して、リクルーターから非公開求人を紹介してもらったという例が多いです。

事例①スキルを求めてシステムエンジニアに(26歳男性)
大学職員をやっていても、スキルがつかないということで、SEに転職したケースです。
「大学にずっと勤めていても、偉い教授に嫌われたらどうしよう」と心配していました。給与は同程度の転職先だったようです。
20代のうちでないと、転職が難しくなるので、早めに決断をしたようです。
20代であれば未経験で採用してくれる会社も多いですね。
事例②大学の将来性を懸念してコンサルタントに(28歳男性)
大学で担当していた法務関連の知識が必要なコンサルタントに転職したケースです。
珍しく大学での能力が役に立ったパターンです。法務関係の職種に転職ということですが、普通の企業であれば、弁護士や行政書士に任せるような仕事も多いので、稀な例だと思います。
大学の将来性を懸念して、転職活動を行っていました。
大学事務では、労働基準法・学校教育法を元に学則や就業規則を制定しているので、一般的な仕事よりは法務の専門性があります。
事例③人間関係と素行の悪さで離職:広告業界へ(29歳女性)
大学の業務とは全く関係ない職種に転職した方もいます。
自分の仕事が暇で、業務時間中にネットサーフィンをやっているような素行の悪い人でした。上司に見つかり、人間関係が悪くなり、転職することになりました。
誰もが知る「大学」に常勤職員として働いていた経験をアピールすれば、中途採用で入れる会社も多いようです。
未経験の広告会社に転職しました。
事例④仕事が大変で法律事務所職員へ(36歳女性)
事務系の業務スキルを武器に、法律事務所に転職したケースです。
大学職員として早く出世した人でしたが、周りからの期待をプレッシャーに感じてしまい、楽な仕事を探していたそうです。
個人の裁量で楽に仕事もできるはずですが、周りの期待に応えようと頑張りすぎてしまう人が「忙しすぎて転職」というパターンもあります。
一般的な事務職への転職ということで、年収は下がっていると思われます。
事例⑤能力に給料が見合わないため、会計事務所へ(27歳女性)
早くからキャリアアップを目指して、大学を辞めるケースもありました。
会計系の国家資格取得を視野に入れていたようで、大学に長く勤める気はなかったと言っていました。
税理士・社会保険労務士・行政書士などの国家資格取得の腰掛けに、大学職員として勤める人も中にはいます。
特に、国立大学職員は「公務員の滑り止め」として受験する人が一定数います。
大学職員は休みやすいホワイトな職場なので、空いた時間で国家公務員や難関資格の勉強を行うのには最適といえるでしょう。

大学職員を辞めたい場合は?

大学職員の転職事例を紹介してきましたが、すぐに辞めるのはもったいないという気持ちもわかります。
やはり大学職員は待遇のいい仕事だと思います。
- 安定した仕事(給与・休暇制度・福利厚生)
- 人間関係・労働環境の相談も容易にできる
- 誰でもできる仕事で、精神的な負担は少ないはず
将来性が不安という考えもありますが、空いた時間でスキルを身につけたり、副業として始めてから転職するほうがよいと思います。
- TechAcademy [テックアカデミー]などのプログラミングスクールに挑戦
- クラウドワークスやココナラでデータ入力やライターの仕事をしてみる
- 「『VIEW』(ビュー)」などの無料の適性診断を利用
特に、転職アプリの「VIEW」はオススメです。簡単に質問に答えていくだけで適性診断を行うことができます。
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もちろん、人間関係のストレスなどではすぐに辞めても問題ありません。ただし、利用できる制度はしっかり利用してから辞めるべきだと思います。
「大学の就業規則の確認」「ハラスメント相談窓口への相談」などから始めると良いでしょう。
まとめ:とりあえず辞めるのはもったいない
大学職員の転職事例と辞めるのはもったいないかについて、解説してきました。
「離職率が低く、福利厚生も整っているホワイト職場」が大学職員の仕事です。
もし「辞めたい」と思っても、働き方を変えられる制度が整っていますし、相談窓口もあるのでよく考えることをおすすめします。
もちろん、キャリアアップ・ライフプランの見直しで転職・退職するのも1つの選択肢です。
大学職員への就職・転職に興味がわいたら、他の記事も参考にしてみてください!オススメの転職サイトなども紹介しています。

