大学職員への転職で有利になるおすすめ資格を紹介!資格なしでも転職可能
大学職員は教員ではないため、教員免許などの資格は必要ありません。一方で、大学職員への就職・転職で有利になる資格はあります。
- おすすめの資格は、語学・日商簿記・MOSなど事務で使えるもの
- 大学職員に対して、語学・簿記・衛生管理者の資格研修を行っている
- 図書系・技術系は専門資格があることが募集条件になっている
大学職員になるのに資格なしでも転職可能ですが、資格を取得していることは教養があることをアピールできます。
大学職員の資格事情について解説していきます。
大学職員への転職におすすめの資格
主に以下の3つが大学職員への転職で有利になる資格です。
特別な資格はいらない大学職員ですが、取得していると採用・昇進に有利になる資格はあります。
- TOEIC・語学力
- 日商簿記
- MOSなどの情報系の資格
TOEIC・語学力
どこの大学職員でも求められるのがTOEICの点数や語学力です。
学部の窓口では、留学生や外国人教員と英語でのコミュニケーション能力をとることが日常的にありますし、海外の協定校への出張もあるため、語学ができるのは武器になります。
また、グローバル化を目指す大学では「TOEIC730点以上の事務職員の割合を半数以上にする」など具体的な目標を掲げているケースもあります。
掲げる点数を超えていれば、大学の目標達成に貢献できるため、採用の突破確率は高まります。
日商簿記検定
会計系の必須資格とも言えるのが日商簿記検定です。
専門的な知識は必要ありませんが、2級までとっていると会計系部署への配属の可能性が高いでしょう。3級でも会計の知識がある証明になるので、履歴書には書くことを忘れずに。
会計事務の経験をアピールするのであれば、日商簿記は取得しておくのがオススメです。
業務とは直接関係ありませんが、ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)も税金や保険の勉強をしてきたことを示せる資格としてアピール材料になります。
MOSなど情報系の資格
MOSは「マイクロオフィススペシャリスト」のことで、一般レベルから上級レベルまでソフトごとに試験があります。
大学職員の事務作業にOfficeのソフト利用は必須なので、Word・Excel・PowerPoint・Accessあたりを取得しておくとアピールできます。
筆記試験・面接ではPCスキルを確認できないので、MOSを取得していると採用側には安心があります。ただし、「パソコンを使えるのは当然」という考えなので、特段有利になるわけではありません。
「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」などを取得していると、情報システム系の部署への配属の可能性が高まります。
大学職員の資格研修と資格手当
大学職員に課される資格研修と資格手当についても解説します。
語学研修
大学職員の語学スキル向上のため、語学研修が行われています。
教材が配布されて自主学習をするものや、オンライン講座・英会話スクール等さまざまです。英語でのビジネスメール講座や、窓口業務で使える英会話を学ぶ講座もあります。
基本的にはTOEICの点数が高くても資格手当などがつくことはありません。また、語学力は昇進にはあまり影響がないように思います。
語学力が高い人、勉強の意識が高い人は留学生課や教務課などへの配属の可能性が高くなります。
日商簿記研修
会計系の職員が2~3割程度いるため、日商簿記取得のための研修が行われています。日商簿記3級・日商簿記2級の取得を目指す研修です。
会計系の管理職になっていく職員には、ほぼ必須のスキルと言えますが、簿記を取得せずに大学での実務ばかり詳しくなっている職員もいます。
簿記資格を取得していても資格手当はありません。
衛生管理者研修
衛生管理者は、労働安全衛生法に定められた国家資格です。
事業場の労働衛生管理を行う仕事を衛生管理者が行っており、大学では大学職員が担当することが多いです。主に総務・人事担当が衛生管理者の国家試験を受けるための、研修を受けます。
衛生管理者にしかできない業務があるため、月額3,000円程度の資格手当がもらえます。
図書系・技術系では資格が必須なことも
事務系の大学職員には必須の資格はありませんが、図書系・技術系の大学職員には募集要項で必要資格を定めているケースが多いです。以下は必要となる資格の一例です。
- 図書系・・・司書資格
- 技術系(電気)・・・電気系の大学卒業または電気主任技術者などの資格
- 技術系(生物)・・・理系の4年制大学の卒業
図書系・技術系では上記のように必要資格を求めているケースが多いですが、資格不要のケースも稀にありますので、興味がある求人情報をしっかり確認するようにしましょう。
大学職員は「資格なし」でもなれる
大学職員に資格がいるのでは?と思い込んでいる人がたまにいます。
「大学で勤務」=「教壇に立つため、教員免許が必要」というイメージがあるのかもしれません。大学職員の仕事は主には事務作業なので、教員免許が必要な「教師」とは異なります。
ちなみに、大学で学生に授業をする教授や准教授も資格(教員免許)はいりません。
一般的には、大学院の博士課程を修了した博士号を採用資格になることが多いですが、大学院を修了していない大学教授もいます。
まとめ:大学職員におすすめの資格は求人情報による
大学職員の資格について紹介してきました。「語学」「簿記」「情報系」が大学職員への転職に有利になる資格です。
実際にどの資格が最も有利になるかは、「大学が求めている人材」「どの部署での雇用を予定しているか」によります。具体的には以下のようなイメージです。
- グローバル化を推進・・・語学力
- 情報システム導入部署に配属予定・・・情報系資格
- 産学連携部に配属・・・民間企業での研究部門勤務経験
資格だけが採用の決め手になりませんが、資格取得のためにコツコツ勉強するという事務職に求められるスキルを暗にアピールできるため、効果は高いと思います。
大学職員への転職は、資格がある人は強みに、資格がない人にも十分チャンスがあります。
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