大学職員は資格なしでも転職可能!手当や役立つおすすめ資格も紹介

大学職員は教員ではないため、教員免許などの資格は必要ありません。
一方で、大学職員への就職・転職で有利になる資格はあります。
- おすすめの資格は、語学・日商簿記・MOSなど事務で使えるもの
- 大学で、語学・簿記・衛生管理者の資格研修を行っている
- 図書系・技術系は専門資格があることが募集条件になっている
大学職員になるのに資格は不要ですが、資格を取得していることは教養があることをアピールできます。
大学職員の仕事と資格事情について解説していきます。

大学職員は資格なしでもなれる

大学職員になるのに特別な資格は必要ありません。
大学職員の仕事は主には事務作業なので、教員免許が必要な「教師」とは異なります。
資格はいりませんが、募集条件に「大卒以上」「専門学校卒業以上」などと定めていることはあります。
ちなみに、大学で学生に授業をする教授や准教授も資格はいりません。
一般的には、大学院の博士課程を修了した博士号を採用資格になることが多いですが、大学院を修了していない大学教授もいます。

大学職員への転職におすすめの資格

特別な資格はいらない大学職員ですが、取得していると採用・昇進に有利になる資格はあります。
主に以下の3つが大学職員が有利になる資格です。
- TOEIC・語学力
- 日商簿記
- MOSなどの情報系の資格
TOEIC・語学力
どこの大学職員でも求められるのがTOEICの点数や語学力です。
学部の窓口では、留学生や外国人教員と英語でのコミュニケーション能力をとることが日常的にありますし、海外の協定校への出張もあるため、語学ができるのは武器になります。
一方で、大学本部の事務や会計系の部署などは英語を使う機会はほとんどありません。
日商簿記
会計系の必須資格とも言えるのが日商簿記です。
専門的な知識は必要ありませんが、2級までとっていると会計系の分野への配属の可能性が高いでしょう。
必須の資格ではありませんが、会計事務の経験をアピールするのであれば、日商簿記は取得しておくのがオススメです。
MOSなど情報系の資格
MOSはマイクロオフィススペシャリストのことで、一般レベルから上級レベルまでソフトごとに試験があります。
大学職員の事務作業にOfficeのソフト利用は必須なので、Word・Excel・PowerPoint・Accessあたりを取得しておくとアピールできます。
筆記試験・面接ではPCスキルを確認できないので、MOSを取得していると採用側には安心があります。
ただし、「パソコンを使えるのは当然」という考えなので、特段有利になるわけではありません。

大学職員の資格取得と資格手当

大学職員が勤務していると課される資格研修と資格手当についても解説します。
語学研修
大学職員の語学スキル向上のため、語学研修が行われています。
教材が配布されて自主学習をするものや、オンライン講座・英会話スクール等さまざまです。
大学の中には、TOEIC800点など基準を設けているケースも多いです。
基本的にはTOEICの点数が高くても資格手当などがつくことはありません。また、語学力は昇進にはあまり影響がないように思います。
簿記研修
会計系の職員が2~3割程度いるため、日商簿記取得のための研修が行われています。
日商簿記3級・日商簿記2級の取得を目指します。
会計系の管理職になっていく職員には、ほぼ必須のスキルと言えます。
簿記についても資格手当はありません。
衛生管理者研修
衛生管理者は、労働安全衛生法に定められた国家資格です。
事業場の労働衛生管理を行う仕事で、大学では大学職員が担当することが多いです。
主に総務・人事担当が衛生管理者の国家試験を受けるために、研修を受けます。
衛生管理者にしかできない業務があるため、月額3,000円程度の資格手当がもらえます。
図書系・技術系では資格が必要になることも

事務系の大学職員には資格はいりませんが、図書系・技術系の大学職員には必要資格を定めているケースが多いです。
以下は必要となる資格の一例です。
- 図書系・・・司書資格
- 技術系(電気)・・・電気系の大学卒業または電気主任技術者などの資格
- 技術系(生物)・・・理系の4年制大学の卒業
図書系・技術系では上記のように必要資格を求めているケースが多いですが、資格不要のケースも稀にありますので、興味がある求人情報をしっかり確認するようにしましょう。

まとめ:大学職員に資格は不要!転職は情報収集から
大学職員の資格について紹介してきました。
大学職員になるために確実に必要になる資格はありませんが、資格を取得していると自己PRや志望動機に説得力がでます。
また、資格取得のためにコツコツ勉強するという事務職に求められるスキルも暗にアピールできるため、効果は高いと思います。
大学職員への転職は、資格がある人は強みに、資格がない人にも十分チャンスがあります。
転職には情報収集から始めるといいでしょう。

