40代で大学職員から転職する人は意外に多い!NPOへの転職事例

40代で大学職員から転職
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40代で大学職員を退職し、NPO法人に転職したショウコさんにインタビューしました。

  • 大学職員をやめようか迷っている
  • 40代でも転職できる?
  • 大学職員を辞めた事例があれば知りたい

こんな疑問がある方はぜひ参考にして下さい。

本記事の結論
  • 40代でも大学職員から転職する事例はある
  • 退職者は共働きなどで教育費の支出に目処がついているケースが多い
  • 転職理由は「やりたい仕事に挑戦する」という人が多数

インタビューしたショウコさんのプロフィールは以下のとおりです。

ショウコさんプロフィール

  • 45歳 2児の母
  • 国家公務員2種の採用者で大学に出向
  • 文部科学省の様々な部署、国立大学勤務を経て教育系NPOに転職

国立大学や国家公務員は安定した職場とはいえ、40歳を越え役職が就くと責任ある業務も任されます。

安定した職場から40歳を越えて転職した理由に迫ります。

著者のプロフィールは以下の通り。

ダイマナ
ダイマナ
現役アラサー国立大学職員
Profile
  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
  • 現役大学職員(大学職員歴:6年)
  • 大学では、教務・研究支援の業務を担当
  • ゆるふわ大学職員になろう
  • 教務.com管理人
  • プロフィールを読む

    20代で公務員に転職したマスミさんへのインタビューは以下の記事で紹介しています。

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    40代で大学職員から転職した理由

    ダイマナ
    ダイマナ

    順調に出世していた40代で転職した理由を教えてください!

    ショウコ
    ショウコ

    子供が高校生と中学生になり、落ち着いたタイミングで残りの人生、本当にやりたい仕事をしたいと考えました。

    子供の力になる仕事がしたかった

    元々、将来を担う子供たちの力になる仕事がしたいと考えて、文部科学省での仕事を志望しました。

    文部科学省では、様々な制度を学び、関係機関にも出向しながら、日本の教育に関する幅広い経験をさせてもらいました。

    制度づくりにやりがいを感じていた一方で、本当にやりたかった「貧しい子供に平等に教育を届ける」という仕事はなかなかできずに、もどかしい思いを感じていました。

    コロナ禍で教育を取り巻く環境が変わり、家庭の経済的な格差もわかりやすく感じるようになりました。

    本当にやりたい仕事に就きたいと思っていたところ、貧困な子供を支援するNPO団体があることを知り、ボランティアでもいいから働かせてほしいと話をしました。

    NPO団体が、フルタイムで勤務できる職員が必要なタイミングであったため、正社員として雇用していただくことになりました。

    経済的にもゆとりができ、早期退職の募集があった

    国立大学の課長職から、NPO法人の職員への転職のため給料は半分程度です。

    もともとボランティアでもいいと思っていたので、後悔はありません。

    家庭は共働きで、夫には自分以上の収入があり、子供二人を大学に行かせるだけの教育費についても目処がついていたため、経済的には比較的ゆとりがありました。

    また、45歳以上の職員に対して早期退職の募集が(退職金の増加)あったこともあり、あっさり退職という選択ができました。

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    大学職員になったきっかけ、志望理由

    ダイマナ
    ダイマナ

    大学職員になったきっかけを教えてください。

    ショウコ
    ショウコ

    大学職員は文部科学省からの出向先です。文部科学省の志望理由は教育に興味があったからです。

    教育に興味があり、文部科学省に入庁

    教育に興味を持ったのは中学時代の恩師の影響からです。

    生徒思いの熱い先生で、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを気にせず、生徒に時間を使ってくれる尊敬している先生がいて、「私もこうなりたい」と考えるようになりました。

    大学時代に教員免許を取ろうと考えていましたが、制度を作る国家公務員の仕事があることを知り、文部科学省を目指しました。

    無事に文部科学省に入庁でき、2人の子供を育てながらも楽しく働き続けられました。

    教育に携われるものの、直接子供と触れ合う機会は少ない

    噂では聞いていましたが、文部科学省での仕事は激務でした。

    幅広い知識が要求され、各教育機関からの問い合わせにも迅速に対応することが求められました。

    教育の根幹になる制度作りを担っているものの、「本当に子供のためになっているのか?」と疑問を持つことは多くありました。

    そんな中、国立大学に出向させていただく機会をもらい、実際の教育機関で抱える課題等を知ることができました。

    より子供に近い場所で働きたいと考えたのは、大学での勤務経験があったからです。

    大学職員の仕事内容

    ダイマナ
    ダイマナ

    40代で課長に昇進されていますが、どんな仕事をしていたのですか?

    ショウコ
    ショウコ

    管理職として大学の教務課長をしていました。コロナ禍のスマートラーニングの推進などが主な仕事です。

    管理職として、20人の課を統括

    教務課という、大学の教育の方針を決定する部署で課長をしていました。

    • 大学の教務システムの統括
    • スマートラーニングの推進
    • 教育プログラム・大学院の設置

    大学には学部ごとに窓口がありますが、教務課はすべての学部の手続きの取りまとめをしている部署です。

    学部をまたいだプロジェクトや、文部科学省への申請は教務課が大学を代表しています。

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    大学のスマートラーニングを推進し、教育方針を策定

    大学の教務課長としてやった主な仕事はスマートラーニングの推進です。

    コロナウイルスの影響で、教育環境が一気に変わりました。

    オンライン授業・メディア授業ができるように数ヶ月で準備を進めました。

    文部科学省からの要請に従いつつ、予算範囲内でシステムを調達し、学内規程の改正も行うというような流れで、在宅ワークをしながら、日々やり取りしたことを思い出します。

    学長や学部からは無茶な要求をされて、対応に窮したりと困難なこともありましたが、非常にやりがいのある仕事でした。

    大学職員からNPO法人へ転職

    ダイマナ
    ダイマナ

    NPOに転職されましたが、転職活動は大変でしたか?

    ショウコ
    ショウコ

    40代なので、一般的な転職サイトで仕事を探すのは得策ではないかもしれませんね。

    転職活動ではやりたいことを重視

    45歳を過ぎて、このまま文部科学省や出向先機関で仕事をしていく選択肢もありましたが、一度きりの人生なので自分のやりたい仕事をやることにしました。

    大学職員や文部科学省職員にも40代で転職する人は一定数います。

    • NPO法人などやりたいことをやる
    • 実家の農家や家業を継承する
    • 地元に戻り、行政職の経験を活かした仕事につく

    公務員や大学職員として働く人には堅実に貯金をしている人が多く、子供の成長などに伴い、家計に目処がついた時点で、第2の人生をスタートさせる人もいます。

    給与にこだわらなければ仕事はある

    転職サイトの求人に応募して、面接を受けて採用されるのは中々難しく、多くはなにかしらの縁故採用であるように思います。

    20年近くの勤務経験で年収は800万円ほどになりますが、これだけの給与をもえらる転職先はほとんどありません。

    一方で、給与にこだわらなければ仕事はいくらでもあります。

    漠然とやりたいことを、上司や大学の理事に話をしているとアイディアがもらえるケースもあります。

    教育や地域にコネクションを持つ先生は多いため、雑談でやりたいことを話しておくと思わぬ紹介を受けられるかもしれません。

    ダイマナ
    ダイマナ

    ショウコさんありがとうございました!僕も経済的に余裕ができたら、40代で好きな仕事に就きたいです!

    大学職員からNPO法人等に転職したい人におすすめのサービス

    ショウコさんの話では、40代の転職は縁故採用が強いとのことですが、転職サービスで情報収集するのは有効な方法です。

    求人数が多いリクルートエージェント・doda

    大学職員として20年以上の勤務歴がある場合、行政関連の事務の求人も選択肢に入ります。

    リクルーターがつく、転職エージェントであれば、適性にあった求人を紹介してもらえますよ。

    求人数が多い、リクルートエージェント・dodaの2社に登録しておくのがオススメです。

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    キャリアシミュレーションから始める

    転職すると決めたわけではないのに、リクルーターと相談するのは気が引けるという方もいるかもしれません。

    そんな方が気軽にできるのが、キャリアシミュレーションです。

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    無料で利用できるので、すぐに転職しなくても、自分の価値観の確認ができるのでオススメですよ。

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