大学職員に転職して後悔している理由は?国立大学を辞めてSEへの転職体験談
大学職員への転職を後悔して、さらにシステムエンジニアに転職した洋一さんにインタビューを行いました。
- 大学職員はホワイト職場と聞くけど本当?
- 大学職員に転職して後悔している人の話を聞きたい
このような悩みがある方は参考になるかと思います。
- 大学職員に転職して後悔している人もいる
- 後悔の理由は、「スキルが付かない、休職者が多い、給料が低い」
- 大学職員の仕事が自分に向いてるか診断がおすすめ
インタビューした洋一さんのプロフィールは以下のとおりです。
洋一さん プロフィール
- 33歳 既婚 千葉県出身
- 新卒で銀行に就職。2年後、国立大学職員に転職。
- 3年の大学勤務を経て、システムエンジニアに転職
ホワイトと言われる国立大学職員に転職して後悔した理由に迫ります。
著者のプロフィールは以下の通り。
大学職員に転職して後悔している3つの理由
大学職員に転職して後悔しているのは何故ですか?
仕事にやりがいがないというか、退屈というか僕には向いていませんでした。
スキルがつかない
会計系の事務職員として大学職員に転職しましたが、仕事は退屈でした。
前職が銀行の営業職ということもあり、大学職員に転職して与えられた仕事はすぐに終わって、マニュアル作成やたまに来るメールチェックのために大学に勤めているという感覚でした。
1年位勤めたところで、このまま仕事を続けていてもスキルがつかないし、不安しかない。と感じ大学職員からの転職を考えるようになりました。
楽な仕事を求めて大学職員に転職しましたが、退屈すぎるのは想定外でした。
大学がいつまで存続するかもわからないので、若いうちにスキルを学べる職業に転職しようと思いました。
休職・うつなどの人が多い
楽な部署が多いというのは間違いないのですが、うつなどで休職している職員が大学には多くいました。
直属の上司も、附属病院に勤務している時に上司からのパワハラを受け、うつで休職していました。
附属病院は、ストレスフルな職場だということを知り、「一生安泰ではないな」と考えるように。
休職の制度が整っているため、給与面で困ることはないと思いましたが、休職者が多い職場で働き続けたくないとは思っていました。。
給料が低い(国立大学)
国立大学は、安定して昇給しますが、給料は低い部類です。
大学の同期で大企業に就職した友人と比べると、給与面に不満がありました。
「仕事が楽ならいいか」と思っていましたが、スキルアップで早期昇進を狙う方法もほとんどなく、10年くらいは我慢が必要な状況でした。
私立大学であれば給与は高いですが、国立大学は給与の低さに転職を後悔する人も多いでしょう。
大学職員に転職して後悔しないためには?
なるほど、確かに給料は低いし、休職している人もいるね。大学職員への転職で後悔しないためにはどうすればいいのかな?
大学職員の仕事が向いてるかは考えるべきですね。仕事で自己実現したい人には向いてないと思います笑。
スキルアップして給料を上げたい人には向かない
特に国立大学では、給料は年功序列に上がっていきます。一方で仕事ができるからといって、大幅な昇格・昇給は望めません。
また、誰でもできるような事務仕事が多いため、転職できるようなスキルもつきにくいです。
給料に不満がある時に、スキルアップという選択も転職という選択もしにくくなります。
安定していて給料にも納得できれば問題ありませんが、バリバリ仕事をして稼ぎたい人は不満が溜まりやすいでしょう。
国立大学職員から私立大学職員に転職して年収アップしているケースも、まれにあります。
大学職員の情報収集を入念に行う
イメージだけで転職すると、思っていた職場と違い後悔することもあるでしょう。
本当にノルマがない事務仕事が自分に向いているかを確認するために、転職サイト・書籍などで情報収集するのがいいでしょう。
以下の書籍は大学職員の仕事の良い面も悪い面も書かれていて、参考になると思います。
大学職員への転職に後悔し、転職活動を開始
大学職員から、さらにシステムエンジニアに転職したんですよね。
我慢してても良かったんですが、転職するなら若いうちだと思い、プログラミングスクールに通うことにしました。
ホワイトな職場環境なので転職活動はしやすい
繁忙期以外には残業がなかったので、転職活動はしやすかったです。
銀行の営業→大学職員と経験したので、自分のスキルで勝負できる仕事がいいと思い、プログラミングを勉強することにしました。
当時26歳で未経験採用もありましたが、まずは勉強して自分に適性があるか確認しました。プログラミングスクールは平日の夜、週2日通っていました。
勉強が楽しく、スクールで転職先の斡旋もあったので、実際に転職活動を開始しました。
面接2社目で内定して、大学職員からシステムエンジニアに転職しました。
周りには仕事を早めに切り上げて、公務員転職の筆記試験対策の勉強をしている同期もいましたね。
また、大手の転職サイトにある適性診断から始めるのもいいですね。リクルートエージェント・dodaなどの転職エージェントに登録すると適性診断を受けられます。
大学職員から転職してよかった
大学職員から転職して5年経ちますが、いかかですか?
転職してよかったです。エンジニアは競争が激しく、AIの登場で仕事が奪われ始めていますが、家族を養えるだけのスキルは身につけられたと思います。
大学職員を続けていたら、給料も多少は上がり、複数の部署を経験して後輩を指導する立場になっている頃です。
それでも、事務職でスキルがつかないことへの不安は消えていないだろうと今でも思います。
あの時、やめる決断をしたのは正解だったと思います。
仕事は楽ではないですが、お客様の問題をヒアリングして解決していくエンジニアの仕事はやりがいがあります。
エンジニアが向いていたんですね!洋一さん、ありがとうございました。
まとめ:大学職員の仕事が向かない人もいる
大学職員への転職を後悔し、さらに別業界に転職した洋一さんへのインタビューを紹介しました。
- 大学職員は人気の職業だが、転職して後悔している人もいる
- 事務仕事・ルーチンワークなどが好きでない人は大学職員に向いてないかもしれない
- 転職サイトの適正診断から始めるのがおすすめ
筆者は大学職員の仕事内容・待遇に満足していますが、満足していない人もいるという貴重なインタビューでした。
本サイトでは大学職員の仕事、転職などに関する情報を発信していますので、他の記事も参考にしてみてください。