大学職員を辞めたい!5つの選択肢とおすすめの転職先を紹介

- 「大学職員を今すぐに辞めたい」
- 「大学職員からのおすすめの転職先を知りたい」
- 「大学職員を辞める人にはどんな理由が多い」
こんなお悩みを持つ方に、現役国立大学職員の筆者がお答えします。
- やめたい時の選択肢「異動希望・休職・民間転職・公務員転職・企業」
- 国立大学職員からのおすすめ転職先「公務員・事務所勤務・IT関係専門職」
- 私立大学職員からのおすすめ転職先「広報担当・人材業界・教育関係」
- やめたい理由3選「大学職員はつまらない、将来性がない、人間関係の不満」
大学職員として7年以上勤務してきたので、実際にやめたいという相談を受けたことも、辞めていった先輩もいますので、参考になるお話ができると思います。
大学職員をやめたい時の5つの選択肢

大学職員をやめたい時にとれる選択肢は以下の5つです。
なにも考えずにすぐに退職するのはおすすめできません。
異動希望を出す
- 職場の人間関係で悩んでいる
- 大学職員という仕事には不満がない
大学職員という仕事には不満がなく、現在の職場環境で悩んでいる方は異動希望を出すのがいいでしょう。
退職に踏み切る前に、ダメ元で楽な部署への異動希望を出してみるのもいいでしょう。

休職する
- 残業や人間関係で疲れがたまっている
- 時間を取って自己分析をしたい
現在の仕事が大変で仕事を辞めたいという方は、落ち着いて自己分析をするのがいいでしょう。
療養が必要な場合には休職を取得できる大学が多いので、規程を確認するといいでしょう。
国立大学であれば病気休暇中も給与が支給されます。
大学職員・公務員に転職する
- 大学職員としての経験を生かした仕事がしたい
- 現在の仕事内容には大きな不満がない
大学職員からの転職先として人気なものに同じ大学職員と公務員があります。
どちらも事務職なので、今までの経験を活かして仕事ができます。
私立大学は求人数が少なく、公務員は受験の年齢制限があるため、事前の情報収集は必須です。

民間企業に転職する
- 大学職員の仕事内容・将来性に不満がある
- やりがいや成果主義で評価される仕事がしたい
大学職員から民間企業に転職している人もいます。
事務職しか経験していないと、新たなスキルを付けるのは大変ですが、やりがいがあります。
大学職員から未経験の民間企業への転職では年収が下がり、待遇が悪くなるケースも少なくありません。
起業する
- やりたい仕事・スキルがある
- 家業を継ぐ等、将来的な計画がある
大学職員から独立した先輩がいますが、起業ではなく、家業の農家を継ぐというケースでした。
家業や特別なスキルがなければ、現実的には難しいかもしれません。
民間企業で専門性をつけたあとであれば、独立して生計を立てるのもいいでしょう。
国立大学職員をやめたい時におすすめの転職先

実際に、大学職員からのおすすめの転職先を国立・私立に分けてお伝えします。実際の転職例もあります。
国立大学職員からのおすすめ転職先は以下の3つの職種です。
- 公務員
- 法律事務所や会計事務所の事務
- IT関係の専門職
公務員
- 大学職員の経験を活かしたい人
- 勉強に自信がある人
国立大学職員から最も人気のある転職先は公務員です。
採用時に公務員試験の勉強をしている人が多いため、筆記試験を難なく突破している人が多いです。
また、大学職員という公的事務の経験があるため、説得力のある志望動機を話すことができるのも公務員への転職者が多い理由です。

法律事務所や会計事務所の事務
- 大学職員での事務職の経験を活かしたい人
- 難関資格取得を検討している人
事務職での経験を活かせる転職先として、法律事務所・会計事務所があります。
大学職員では、総務担当であれば法律知識、経理担当であれば会計知識が身につきます。
事務所に転職し、勤務しながら難関資格を目指すという人も一定数います。
- 法律知識を活かす・・・社会保険労務士・行政書士
- 会計知識を活かす・・・公認会計士・税理士

IT関係の専門職
- 事務職ではない、別の職種を経験し、スキルをつけたい人
- 一時的に待遇が悪くなっても大丈夫な人
将来性のない事務職から、未経験のWebエンジニアやWebデザイナーなどの専門職に転職する若手職員もいます。
スキルを身につければ会社に頼らず仕事を見つけられるようになりますが、未経験のうちは待遇が悪くなるケースが多いでしょう。
20代など若いうちであれば、IT系の専門職にも一定数の未経験採用枠があります。
私立大学職員をやめたい時におすすめの転職先

私立大学職員からのおすすめ転職先は以下の3つの業界・職種です。
- 広報担当
- 人材業界
- 教育関係の営業や事務
広報担当
- 大学職員で培ったスキルを活かしたい人
- 大学職員で広報関係の仕事を担当したことがある人
大学職員として、広報に関わる仕事を経験する人は多いでしょう。
- オープンキャンパス
- 高校生への大学説明会
- 研究情報のホームページ掲載
- 各種ホームページ・チラシ作成
- イベント運営
公的な機関でこのような広報業務を行った経験は、民間企業への転職でもアピールできます。
人材業界
- 学生相談などコミュニケーションを取るのが好き・得意な人
- 別の業界へスキルアップの転職をしたい人
人材紹介・人材派遣は未経験の転職者が多い業界ですが、能力次第では年収アップを狙えます。
学生相談・キャリア支援などのスキルがあれば、社会人の転職相談にも活かすことができるでしょう。
私立大学職員からの転職で、数少ない年収アップが狙える転職先だといえます。
教育分野の営業や事務
- 大学職員で培ったスキルを活かしたい人
- 教育分野に興味がある人
教育分野は情報技術の導入が遅れている分野だと言われています。
- 学校教育は対面授業が基本
- デジタル化が浸透しておらず、アナログな情報伝達手段が使われていることも多い
- 現場の職員がオンライン化に対応できていない
オンライン化が遅れていることはビジネスチャンスにもなりえます。
大学教育のオンライン化などに取り組んだ経験があれば、中学・高校への展開や、教材作りなどに知見を活かせるはずです。
大学職員をやめたい理由3選

大学職員として勤務していて、「大学職員をやめたい」と聞くのは以下の3つの理由であることが多いです。
- 仕事がつまらない
- 将来性がない
- 人間関係が閉鎖的
仕事がつまらない
大学職員の仕事はルーチンワークが多く、楽という人もいますが、つまらないと感じることも多いです。
大学職員は教員・学生のサポート業務がメインのため、やりがいを求めて転職する人が毎年います。

将来性がない
大学事務の仕事の将来性の不安を抱く人は多いです。
AIの普及などにより、事務職の人数が減らされる可能性は高いですし、事務職は特別なスキルがつきにくいため、将来性に不安があるのも頷けます。
手に職をつけたいと考える人は転職を考え出します。

人間関係が閉鎖的
大学職員の閉鎖的な人間関係も、退職の原因になっています。
- ノルマがないため、後輩指導をしない
- 無能な職員が多い
- 若手職員数が少ない
若手職員にとっては退屈な人間関係から、楽しい職場に転職したいと考えてしまうでしょう。

大学職員をやめたい時の注意点

大学職員をやめたいと考えた時の選択肢や転職先について紹介してきました。
民間企業に4年、その後国立大学職員に7年勤務する筆者からのアドバイスとしては、「民間企業は大変」ということです。
民間企業にも様々ありますが、利益があがらず倒産リスクがあるというのはどこの民間企業も一緒です。
景気悪化・天災・国際情勢の不安などの影響で経営が大幅に傾くことも考えられます。
国立大学在職中に、コロナウイルスの流行・天災・為替の大幅な変動などがありましたが、いずれの事態にも安定した状況にあったのが大学職員という仕事です。
転職することにはいいことばかりではないと覚悟しておいたほうがいいでしょう。
大学職員をやめたい時は転職サイトでの情報収集から
大学職員をやめたいと考えた場合、まずは情報収集から始めましょう。
情報を集めた上で、徐々に行動に移していけば問題ありません。
- 残業時間削減のために、異動希望を出す
- 転職エージェントに登録し、リクルーターと面談してみる
- 転職診断を受けて、再度自己分析をしてみる
転職をしない場合にも、情報収集のために転職エージェントには登録しておいたほうがいいでしょう。
オススメの転職エージェントは「リクルートエージェント」と「doda」です。
情報を入力するだけの無料登録
以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
