大学は安定した職場という印象があります。
専門性を身に着けた「大学教員」は間違いなく安定ですが、それを支える「大学職員」も安定している仕事と言えるでしょう。
5つの項目から大学の仕事がいかに安定しているか説明していきます。

給料の安定
大学の教職員は高い給与水準にあります。そして、安定しています。
教員は基本、大学院で博士号を取得しているため、高い専門性で「高給取り」として有名です。
大学「職員」は特段給与の高い職種ではありませんが、大学教員の給与に引っ張られて高くなる傾向があります。
また、研究に関する予算は年々削減されているものの、技術の先進国として世界をリードしていくためには必ず必要なものであり、給料が減ることは考えにくいでしょう。
民間企業の社員は企業の売上に給与が左右されますが、大学の教職員は「売上」という概念がそもそもないため、売上による波もありません。

雇用の安定
大学の教職員は雇用も安定しています。
教員は一度ポジションに付いたら異動などはありませんし、職員も解雇されることはまずありません。
大学の学生数が減ったとしても、公的機関である大学は「公的資金」の投入が検討され、「教職員」の削減にはすぐには繋がりません。
民間企業では、大企業でもリストラや早期退職が行われている状況です。財政破綻する市役所も出てきている状況では、「安定性」は申し分ないと言えます。
新規採用数や非常勤職員数は減らされても、正規職員に影響が出るのは随分先です。

労働環境の安定
働く環境も安定・ホワイトと言えます。
多くの人が働き、学生の模範となるべき機関ですから、法律・規則に則って適切に労務管理が行われています。
年次有給休暇が自由にとれて、長時間勤務の手当も請求することができます。
しっかり休みを取るように、ゴールデンウイークや年末年始は年次有給休暇を加えて、長期休暇にすることが推奨されることが多いです。
また、病気や育児・介護で休暇を取得する方もいますが、法律に則って休暇を取ることができ、それが原因で不当な待遇を受けることもありません。

福利厚生の安定
福利厚生の内容も安定していて、良い待遇が受けられます。
教員と職員加入する共済組合でレジャーから飲食、人間ドックの受診などを受けられます。
民間企業が中心となる健康保険組合は給料が減って、医療費が増加すると赤字になってしまいます。
赤字になると、保養所の廃止など福利厚生の内容が悪くなることがあります。
給料が安定しているということは保険組合の収入も安定しているということであり、福利厚生の内容も安定しているということになるのです。

人間関係の安定性
ここまでは制度的な安定でしたが、働く人達の関係も良好でストレスが少ないものです。
「教員」は教育を専門としていますから、人間的にも仕事がしやすいです。
また、業績に左右される民間企業とは違い、心穏やかに仕事をしている人が多いです。
柔和な人間性を持った人が多い環境ですので、人間関係に悩むという人も少ないです。
人間関係に悩むことなく、安定した対人関係の中で仕事をできるのは恵まれている環境だと思います。
まとめ
大学職員は様々な要素から、「安定」している仕事といえます。
安定志向が強い環境の中で、「安定」という言葉を使わずに自分の能力をアピールできると就職では有利になると思います。
