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国立大学職員はホワイトな職場!残業時間・離職率・年間休日を紹介

国立大学職員 ホワイト
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大学職員はホワイトな職場環境と言われます。

実際に、筆者は民間企業から国立大学職員に転職しましたが、年間休日が多く、残業が少ない「ホワイトな職場」だと感じています。

国立大学職員のホワイト職場の実態
  • 離職率が低い
  • パワハラが少ない
  • ノルマがほとんどない
  • 長時間労働になりづらい
  • 年間休日数が多い
  • 安定昇給、高年収

本記事では、現役の国立大学職員が「ホワイトな職場」だと言える具体的な労働環境を紹介していきます。大学職員の働き方の実態を知りたい人の参考になると思います。

ダイマナ
ダイマナ
現役アラサー国立大学職員
Profile
  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
  • 現役大学職員(大学職員歴:6年)
  • 大学では、教務・研究支援の業務を担当
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    国立大学職員のホワイト職場の実態

    東京大学 施設

    ホワイト企業は、ブラック企業の対義語として使われ、福利厚生が整った、働きやすい企業」のことをいいます。

    大学は企業ではないので、「ホワイト企業」ではなく、「ホワイト職場」と表現します。ブラック企業の特徴として挙げられるのが、主に以下の6点です。

    【ブラック企業の特徴】

    • 離職率が高い
    • パワハラで精神的に追い込む
    • 常識を超えたノルマを課す
    • 長時間労働・サービス残業を強いる
    • 休日日数が少なく、有給休暇も取得できない
    • 賃金が著しく低く、昇給しない

    ブラック企業の特徴と大学職員の仕事を比較して、職場環境を紹介していきます。

    離職率は低い、国立大学では毎年5%程度

    ブラック企業は退職する社員が多く、毎年の離職率が50%を超えることもあります。

    筆者の勤める国立大学ではほとんど退職者はおらず、毎年5%程度にとどまっています。国立・私立大学ともに離職率が高い大学を聞いたことはありません。

    500人ほどの正社員の事務職員がいる大学で、辞職する退職者は10人以下です。

    離職率の低さは「安定した仕事」というプラスの面と、「転職できるスキルがつかない」というマイナスの面から説明できます。

    • 大学職員は安定した仕事・・・福利厚生・待遇が充実しており、休暇も取りやすい
    • 大学職員はスキルがつかない・・・事務職のため、民間企業で求められる専門性が身につきにくい

    大学という特別な環境のため、会社勤めの経験のない「世間知らず」というイメージで大学職員を見る人もいます。

    30歳を超えた大学職員だと、スキルを活かした転職先となる会社があまりないのも離職率が低い理由の1つです。

    パワハラはほとんどない

    ブラック企業でよく聞くような「朝礼での恫喝」「人間性を否定する」という話を大学職員内で聞いたことはありません。

    ただし、「何をしても怒られない」わけではなく、組織内で行われる指導はあります。

    ミスをした職員が叱責されたり、能力が足りない職員が他部署に異動になったりと、大学組織を適切に運営するための人事は行われています。

    実際に、課長からの細かい指摘にストレスを溜めて退職した先輩職員がいます。その課長は「指導の範囲」と判断されましたが、受け手はパワハラと感じ退職を余儀なくされた事例です。

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    業務ノルマは基本的にない。

    大学職員は事務職なので、月の売上金額などの業務ノルマはありません。業務ノルマで上司に詰められることがないので安心です。

    学部として「入試の志願者数」や「研究費の獲得金額」の目標が掲げられることがありますが、多くは事務職員ではなく、教員が達成するべき目標になります。

    事務職員は大学の目標が達成できるよう、「ホームページの更新などの情報発信」や「申請書類のチェック」を行うのがメインの仕事内容です。個人の目標設定に基づき評価を行いますが、数字を伴わない抽象的な目標がほとんどです。

    業務ノルマがないために、やりがいを感じられないと考える人もいます。

    長時間労働はあっても、サービス残業はなし

    大学は公的機関であるため、コンプライアンス遵守に厳しいです。

    長時間労働になることはあっても、法令違反のサービス残業を強いることはないと考えていいでしょう(自主的にサービス残業している人はいます)。

    残業で業務を行う一例として、以下の業務があります。

    • 定時間近での教員・学生からの問い合わせ
    • 決算や入試など、季節的な業務量増加(主に2~4月)
    • 日中の窓口対応が終わった後の残務処理

    平均すると月10~20時間くらい残業をしている状況です。17時15分が定時なので、毎日1時間程度の残業で、19時頃までは毎日誰かしら残業をしているイメージです。

    繁忙期になると100時間近い残業をしている部署もあります。入試や決算などの時期は21時まで職場にいるのは当たり前で、中には日を跨いで職場にいる人もいます。

    ただ、労務管理はしっかりしているので、繁忙期でもないのに残業が多い職員には注意が入りますし、繁忙期でなければほとんど残業なしで帰れる部署が多いです。

    年間休日はカレンダー通り、有給休暇の取得も推奨

    年間休日はカレンダー通りで大手企業・公務員並に多く124日ほどです。多くの大学では年末年始・お盆期間も1週間程度の休みがあります。

    大学としては積極的な休暇取得とワークライフバランスを取って、働くことを推奨しています。

    出産時の休暇・育児休業・時短勤務制度もあり、女性職員の多くは出産後に時短勤務で復帰、男性職員でも半年程度の育児休業を取る職員が増えてきています。

    実際の年休消化率は特段高くはなく、50%程度です。20日間の年休が毎年付与され、1人あたり年間10日程度は使用しているイメージです。

    入試やオープンキャンパスで、休日出勤することはありますが、振替休日の取得や休日出勤の手当で適切に労務処理は行われます。

    【参考】

    2〜3月は入試や決算などがあり、繁忙期となります。入試は繁忙期に行われるため、振替休日を自主的に取得しない職員も多いです。

    振替休日を取得しないことを強いられることはありませんが、業務量が多いから休めない・・・という状況ですね。

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    給料は平均以上、昇給も安定して行われる

    国立大学職員は、国家公務員の給与体系に基づいているため、平均以上の給与水準です。

    国立大学職員で平均年収が約600万円、私立大学職員では平均年収が700万円を超えます。有名私立大学は40代で年収1000万円超えなど高水準の給与体系です。

    ノルマがない仕事で平均以上の給与水準となるため、ホワイト職場といっていいでしょう。

    国立大学職員がホワイトと言われる要素

    国立大学職員 ホワイト

    待遇だけでなく、実際の業務内容・風習から「ホワイト」と感じる要素があります。筆者の民間企業での勤務経験と比較して感じることを紹介していきます。

    国立大学職員の
    ホワイト要素
    • 緊急対応が少なく、仕事が楽
    • 異動が少なく、業務内容が大きく変わらない
    • やばい上司が少ない

    緊急対応が少なく、仕事が楽

    大学職員は、「仕事が楽」な部類の仕事だといえます。

    緊急対応で残業を強いられることはほとんどなく、土日・祝日・年休取得時に電話が来たこともありません。

    もちろん、入試・オープンキャンパス等で休日出勤や残業をする時もありますが、基本的には個人の裁量で業務をコントロールできるので、楽だと感じます

    民間企業では仕事に忙殺されている人を多く見てきましたが、大学職員の大変さは常識的な範囲のものだと感じます。

    民間企業での仕事

    お客さん対応のため、残業での業務が日々発生。

    また、平日に年休をとっていると、3日に1回位は電話がかかってきて、担当のお客さんに自宅から折返しの電話をすることも。

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    異動が少なく、業務内容が変わらない

    国立大学職員は、転勤が少なく給料も平均以上で安定している仕事です。

    配属先が限られており、業務内容もほとんど変わらないので、ワークライフランスを重視したい人にもオススメできます。

    営業成績を気にせず、安定した環境で働きたい方には国立大学職員はオススメできる仕事です。

    民間企業での仕事

    3年に1回は部署異動があり、引っ越しを伴う地方転勤もあり。

    営業系からバックオフィス系への異動などもよくあり、人事異動におびえている人も多い。

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    やばい上司が少ない

    大学職員に「パワハラ」をする人はほとんどいません。嫌な上司が少なく、ハラスメントがほとんどないのは、次の理由があると考えています。

    • 目標売上等がないため、詰められることがない
      (上司も役員等から詰められることがほとんどない)
    • チームで仕事をすることが少ないため、放任系の上司が多い
    • ハラスメント相談窓口が整備されている

    民間企業では職場の人間関係に問題を感じて退職する人も多いですが、大学職員は離職率が非常に低いです。筆者は10年以上大学で勤めていますが、正社員の離職率は平均すると5%以内にとどまると思います。

    民間企業での仕事

    「上司の言うことは絶対」という雰囲気。

    仕事で恫喝されることはしばしばあり、休日のバーベキューも断ることができず、こき使われる始末。嫌な上司にあたると、仕事が好きでも長く勤めるのは難しい。30人程度の支店でも、毎年3人は退職していた。

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    国立大学と私立大学、どっちがホワイト?

    東洋大学 キャンパス

    大学職員という職場の特徴を考えると「ホワイト職場」と言えるでしょう。

    国立大学・私立大学で比較すると、仕事面では「国立大学」、給与面では「私立大学」がよりホワイトだといえます。

    利益の追求がない「国立大学」

    仕事の楽さという面では、国立大学のほうが「ホワイト」です。国立大学は、公的な研究・教育機関であり、利益の追求が求められないからです。

    大学の方針に伴い、業務の変化はあるものの、定型的な業務が多いのが国立大学の仕事です。一方で、ルーチンワークの仕事を「つまらない」と思う人は多いです。

    ※国からの交付金が減らされているため、収入増加に取り組む大学は多いですが、個人で売上目標がつくようなことは基本的にありません。数値目標のプレッシャーがある可能性のあるのは以下のような部署ですが、個人に責任が押し付けられるということはないと考えて良いです(教員が主で取り組むべき、大学の課題であるため)。

    • 寄付金集め(目標寄付金額)
    • 入試課(志願者数増加)
    • 研究推進課(獲得研究費増加)

    高年収が狙える「私立大学」

    給与・待遇面では、私立大学のほうが「ホワイト」です。

    私立大学教員は国立大学教員より高年収で、事務職員の給与も高年収になりやすいです(主に首都圏の有名私立大学)。

    私立大学は受験料・授業料収入を増やしたいため、国立大学よりも優秀な職員の採用に力を入れています。

    一方で、土日の出勤は私立大学のほうが多いです。シフト制で土曜日の半日勤務がある大学も多く、私立大学の入試部署では毎週末に地方に出張して説明会を行っているケースもあります。

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    大学がホワイト職場になる理由は「参入障壁」

    千葉大学 事務棟

    大学職員の仕事がホワイトになりやすいのは、参入障壁の高い「独占的な業務」を行っているからです。

    世界中に大学はたくさんありますが、急激に大学の数が増えることはありません。日本でも文部科学省の認可を受けて、大学が新たに設置されることはありますが、歴史ある大学の価値は簡単にはゆるぎません。

    隣に安くて美味い競合店ができると、経営が傾いてしまうのが飲食店ですが、大学ではそのような心配がありません。

    独占的な業務を行っており、競合が増えづらい大学は価格競争に巻き込まれることなく、職員を劣悪な環境で働かせる必要がありません。

    また、国立大学は利益を最優先にした機関ではないため、独立性が保たれます。

    実際に、ホワイト企業と言われるのは「インフラ業界」「化学業界」「海運業界」「地方公務員」など、競合が増えにくい業界です。

    安定したホワイト業界で働きたい方にとって、国立大学職員はオススメの仕事です。

    • 30歳未満:通信講座などで統一試験の試験対策から始める
    • 30歳以上:社会人歴を活かして、独自試験にチャレンジ

    国立大学が行っている統一採用試験・独自採用試験については以下の記事で紹介しています。

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    まとめ:国立大学職員はオススメのホワイト職場

    国立大学職員は穴場のホワイト職場です。

    • 離職率が低い
    • 業務ノルマがない
    • 年間休日が多い
    • 残業が少なく、給料が安定している

    本サイトでは、現役国立大学職員が大学職員の仕事内容や、採用試験のコツについて発信していますので、他の記事も読んでもらえると嬉しいです。

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