大学職員へ転職するのは厳しい?転職が難しい4つの理由

私立大学職員は年収が高く、国立大学職員は安定していているため、大学職員が人気の就職先になっています。
人気になっているため、転職するのが難しいのでは?と考えている人も多いでしょう。
給与の高い私立大学だけを狙うのは難しいですが、選択肢を広げれば十分に転職するのは可能だと考えています。
- 大学職員への転職が厳しい4つの理由
- 大学職員への転職がうまくいかない人に対処方法を紹介
- 対策次第で、大学職員への転職も可能
あまり知られていない大学職員への転職のコツを、現役職員が紹介していきます。

大学職員への転職が厳しい4つの理由

大学職員への転職が厳しいといわれるのは主に以下の4つの理由があります。
- 転職の求人が少ない
- ホワイトで人気の職業
- 勉強や経験で差がつきにくい
- 情報が少ない
転職の求人が少ない
転職者の大学職員の求人は多くありません。
大学の数は限られており、事務職員として勤務する人数も少ないため、そもそも正社員雇用の転職募集が行われる数が少ないです。
首都圏の人気私立大学に絞ると、年間で数件でてくるだけでしょう。
年間数件の募集に応募が殺到するため、なかなか内定を勝ち取るのは難しいです。
転職サイト・転職エージェントには全て登録して情報収集は欠かせません。

ホワイトで人気の職業
大学職員はホワイトな職場として近年、人気の職業です。
ネームバリューがあり公共性があること、給与水準が高く、福利厚生も整っていることなどがホワイトと言われる所以です。
ノルマのきつい営業職を辞めて、安定した事務職に転職したいという人は増加傾向です。
一部上場企業から大学へ転職する人も少なくありません。

勉強や経験で差がつきにくい
大学職員に転職するのに特別な能力はいらないため、誰にでもチャンスがあります。
誰にでもチャンスがあるため、高学歴や語学が堪能な人もライバルになります。
例えば不動産業界では、宅地建物取引士資格や同業での勤務経験があれば、ライバルよりもアピールすることができます。
大学職員は専門知識が不要な分、努力や経験で差をつけることが難しく、何回挑戦しても採用されないという状況に陥ってしまうこともあります。

情報が少ない
大学職員として働く絶対数が少ないため、仕事に関する情報を得るのは比較的、難しいです。
大学に通っていた経験から、大学に関するイメージを話す受験者は多いですが、実際に働く職員からすると「的はずれ」な発言も多いです。
大学運営に関して、適切な情報を入手していないと採用に至る志望動機を話すことは難しいでしょう。
現役職員に話しを聞いたり、書籍を購入したりして、大学職員の仕事に関する理解を深めないと面接でライバルに差をつけることができません。

大学職員への転職が厳しい人の対処法

大学職員への転職が厳しい人に3つの対応策を紹介します。
国立大学職員も受験する
給料の高い私立大学だけを受験していた人は、国立大学も受験すると良いでしょう。
多くの国立大学は30歳までを受験制限とした一次の筆記試験がありますが、近年では独自採用試験での採用も増えています。
30代以上での応募が可能な試験もあります。
国立大学も労働環境は安定していますし、大学業界の研究を兼ねた練習にもなります。

公務員や専門学校も検討する
私立大学・国立大学にもなかなか採用されない人は、近い業種である公務員や専門学校の受験も検討しましょう。
- 公務員・・・国立大学法人採用試験と同じ教養科目で受験できる市役所がある
- 専門学校・・知名度の高い専門学校は少ないため、倍率は低め
公的機関での事務という点は変わらないので、求めているものに近い仕事ができると思います。
また、公務員や専門学校の仕事内容や志望動機を考えてみると、大学職員との違いや大学ならではの魅力に気づくことがあります。
契約社員やパート勤務で転職する
大学での仕事にこだわりがある場合は、大学の契約社員・事務補佐員に応募するという選択肢もあります。
多くの大学では、人件費削減のため正社員の非正規化が進められており、契約社員・パート社員の採用を増やしています。
転職サイトやハローワークで仕事を探すと、大学の契約社員の募集が多くあることに気づくはずです。
契約社員であれば採用も比較的簡単で、契約社員からの正社員登用も頻繁に行われています。
40代以降の方でも、男性でもチャンスがありますので、ぜひ検討してみてください。

まとめ:転職はまず第一歩を踏み出そう
大学職員への転職が厳しいと感じる理由と対処法を紹介してきました。
私立大学の正社員への転職は募集が少なく、倍率が高いため、狭き門です。
高倍率の中での採用を目指すのであれば、難関資格を取得する、徹底的に大学を研究する等、ライバルとの差別化が必要です。
私立大学ほど給与水準が高くなくても、国立大学・公務員などの仕事もありますので、ぜひ幅広く検討してみればと思います。
転職を検討しているのであれば、まず一歩を踏み出しましょう。
- 転職サイトに登録する
- 国立大学法人試験の勉強を始める
- 適職診断を受けてみる
自分のできることから始めてみてください。

