大学職員の給料高すぎ?私立大学職員の年収が高いのはなぜ?
大学職員の仕事は高年収として知られています。少し前のデータですが、私立大学職員の平均年収は734万円です。
- 私立大学職員の平均年収734万円、国立大学職員の平均年収596万円
- 大学職員の給料が高い理由は「教員の専門性」と「参入障壁の高さ」
- 大学職員への転職にオススメの方法を紹介
大学職員として7年以上働く現役国立大学職員の筆者が、大学職員の給与事情を紹介します。
大学職員の給料は高すぎ?大学職員の平均年収
大学職員の平均年収は私立大学職員で734万円、国立大学職員で596万円です。
国立大学は特段高年収というわけではありませんが、私立大学は高年収の部類にはいります。
大学職員の仕事は厳しい営業ノルマがあるわけでも、専門的なスキルが必要なわけではありません。なぜ、大学職員の給与が高いのでしょうか?
大学職員の年収が高い理由
大学職員の給料が高い理由は以下の2点です。
- 大学教員の給与が高い
- 大学は参入障壁が高く、収益性が良い
①大学教員の給与が高い
大学で勤務する多くは、大学教員と大学職員です。大学教員は教授や准教授のことで、日本有数の専門性・知能を持っています。
抜群に頭のいい人の一握りがなれるのが大学教員の職業で、メディアで活躍する方やベストセラーの書籍を執筆している大学教員も多いです。
大学教員の多くは東京大学や京都大学など名門大学の出身で、民間企業や海外の大学からも需要が多いため、高い給与水準になっています。
私立大学の教授であれば、年収1500万円を超える給与を得ている人も多いです(国公立大学の教員は、年収1000万円を切ることもあります)。
大学教員の給与が高いため、ともに働く大学職員の給与も高く設定されています。
大学教員の給与事務や労務管理を行う職員が、教員の半額以下などであれば組合からの批判も出るでしょう。教員の給与の高さに引っ張られて、大学職員の給与も高くなっているのが1つの理由です。
②大学は参入障壁が高く、収益性が良い
他の業界よりも待遇が良いのであれば、競合他社がリーズナブルなサービスを提供するというのは民間企業では当たり前の流れです。
一方、大学は設置に文部科学省の認可が必要で、簡単に競合他社は増えません。
志願者数の減少など今後厳しい状況になることは考えられますが、国からの補助金収入もあるため、人気大学の経営が傾くことは考えにくいでしょう。
授業料収入が極端に減れば、給料が下がる可能性もありますが、専門性のある教員の流出は大学にとって大きな痛手です。国策として、大学教員の待遇が守られる可能性もあります。
収入源がある程度安定している大学という職場である以上、大学職員の給料も高い水準で安定が続くと考えることができます。
国立大学と私立大学の給料の違い
大学職員は高年収ですが、国立大学よりも私立大学のほうが教員・職員ともに給料が高いです。私立大学は民間企業なので、良い待遇を用意して、優秀な教員・職員を集めています。
一方で、国立大学は国立大学法人が運営する公的機関である以上、規程の範疇を超えた給与設定はできません。
国立大学の教員も職員も「準公務員」として、各大学の給与規程に則って給与が支払われています。
- 私立大学・・・人気大学であれば高年収
- 国立大学・・・準公務員の安定性
大学職員への転職を考える際、給与の高さで言うなら私立大学、公務員のような安定性を望むなら国立大学ということになります。
まとめ:高年収なのは主に私立大学職員
「大学職員の給与高すぎ?」問題について解説してきました。
- 日本トップレベルの給与帯である大学教員の影響で、大学職員の給与も高い
- 公的機関である大学は競合ができにくく、価格競争にならない
特に、私立大学職員は仕事の忙しさのわりに、年収や待遇がいい「ホワイト職場」として有名です。
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大学職員の転職に役立つ志望動機の書き方や自己PRのまとめ方については、以下の記事で紹介しています。