大学職員がどのように資産運用・保険・年金加入をするべきか、気になっている方が多いのではないでしょうか。
・国立大学職員って、ideco(確定拠出年金)の運用可能?→可能です。実際の運用状況を公開します。
・国立大学職員の年金ってどれくらいでる?→勤続5年の筆者の状況を公開します。
・国立大学職員ができる・やるべき資産運用を教えてほしい→本記事で細かく解説します。
結論としては、国立大学職員でもほぼサラリーマンと同様の資産運用が可能です。本記事では、国立大学職員ならではの資産運用・年金保険の運用と、一般的におすすめされてい運用に分けて解説していきます。
また、筆者の運用状況も一部公開していきます。ポイ活のモッピーなど手軽にでぎるものも多いので、ぜひ参考にしてください。
国立大学職員ならではの資産運用・保険・年金
国立大学職員は文部科学省共済組合に加入しますので、共済組合が運営する福祉事業で資産運用や保険に加入することができます。
ただ、あまり加入するのがお得な制度はないと思いますので、一般的な資産運用のほうがいいと思います。

共済積立貯金事業
毎月の給料、賞与(ボーナス)からの積立額を決めて、給与から天引で積立ができます。
年利0.3%で運用されるため、銀行よりはよい金利です。
筆者の体感では職員の20%くらいの職員が積み立てています。
投資信託などであれば、利率がもう少し高いものも多いですが、リスクを嫌う人が多い印象ですね。筆者はやっていません。
財形貯蓄等
文部科学省共済組合が取り扱っている給与天引きの積立事業が「財形貯蓄」です。
なんにでも使える一般財形貯蓄、年金代わりに使う財形年金貯蓄、住宅購入のための財形住宅貯蓄があります。
利率も良くないですし、引き出しに手続きがあるため、使っている人は殆どいません。
グループ保険
文部科学省共済組合が取り扱っている医療保険です。
職員の5%くらいが加入しているでしょうか。団体で加入するので多少割安になりますが、ライフネット生命などのネットの保険会社のほうが安いというのが正直なところです。
国立大学職員とサラリーマンで条件が異なる資産運用・保険・年金
国立大学職員が利用できる制度であまりお得なものはないので、一般的な資産運用をオススメします。
多少、サラリーマンと扱いが違うものもあるので、紹介していきます。
ideco(イデコ)確定拠出年金

巷で話題になっているのが確定拠出年金(ideco)です。掛け金は所得控除になり、支払う所得税が減るというメリットがあります。
原則、60歳まで引き出せませんが、非課税で運用できるということもあり、銀行に預金をするより、idecoで米国のインデックスファンドを購入するのが、おすすめです。
実際に筆者も10年弱の運用で30万円以上プラスで運用になっています。さらに支払う税金も減っているので、そのメリットは大きいです。
国立大学職員は月掛け金の上限は12,000円までと一般企業勤務より、上限額が低いです。これは、国家公務員と同じ文部科学省共済組合に加入する国立大学法人は手厚い退職金などがあるからだと考えられています。
筆者は手数料の少ない、SBI証券で口座を解説しています。
ねんきん定期便

自分の意思で行う、資産運用ではありませんが、「ねんきん定期便」というものがあるので、こちらについても説明します。
毎月の給与から引き落とされる厚生年金の状況が「ねんきん定期便」として、毎年その状況がハガキで送られてきます。
筆者の場合、10年弱の保険期間なので、年間もらえる老齢年金額は40万円ほど、月35,000円ほどで、これから積み上がっていくイメージですね。
定年まで勤めれば、月20万円ほどの年金額になるでしょうか。これくらいは年金でもらえることを想定して、他の資産運用を考えていくといいでしょう。
不動産投資
大学職員におすすめの資産運用として「不動産投資」が挙げられます。
不動産をローンを使って購入し、毎月の家賃を得るというもので、筆者も分譲マンションをもち、月55,000円の収入を得ています。
不動産購入のためのローン(借り入れ)は誰でもできるわけがありませんが、「大学職員」は大手の安定した勤め先と考えられているので、ローンを組みやすいです。
不動産投資初心者のための【不動産投資の窓口】などから、問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
誰にでもオススメの資産運用
ここまで、大学職員特有の資産運用・年金・保険などを紹介してきましたが、結局のところ、誰でもできる資産運用が使い勝手がよく、1番おすすめできます。ご存じの方も多いと思いますが、かんたんに触れておきます。
証券口座を開いてつみたてNISA
毎月、一定金額を拠出して株式・投資信託を購入するというものです。
値下がりのデメリットはありますが、運用益が非課税となり、配当も非課税で受け取れるため、金利0.00数%の銀行に預けておくよりは多少のリスクをとって、運用していくのがよいと思います。
リスクを嫌う筆者でも毎月500円を楽天証券で積み立てています。
ふるさと納税(年収に応じて行う)
すでにやっている人も多いと思いますが、ふるさと納税です。
給与500万円ほどでしたら、約5万円まで手数料2000円でふるさと納税を行うことができます。
筆者も毎年、楽天ふるさと納税で納税し、返礼品を受け取っています。
楽天カードとあわせて、楽天スーパーセールなどのタイミングを狙って、ポイントを多くもらっています。
副業(非常勤講師・メディア出演・家庭教師)
副業をする人が多くなっているようです。
国立大学では「兼業規程」があり、副業は許可を得なければなりませんが、「非常勤講師」であれば、公的な教育活動として報酬を受けることが正式に認められています。
大学教員であれば、他大学で非常勤講師を行ったり、メディア出演することで副収入を得ている人が多いです。共同研究から他大学の研究者と交流を持ち、非常勤講師につながるというケースが多いようです。
また、難関資格を乗り越えてきた、大学職員なら空き時間に「家庭教師」という選択もあります。
家庭教師は公に大学として認められにくいと思いますが、「教育活動」として認められるべきだと思いますね。
モッピーなどのポイ活
ここまでいろいろ紹介してきましたが、一番簡単にできるお小遣い稼ぎがポイ活です。
いつも使っているアマゾンや楽天市場、ユニクロのオンラインストアで購入する際に、サイトを経由するだけで、数%のポイント還元が受けられます。
また、アンケートに答えるだけでポイントをもらえたり、クレジットカードを作ると1万円以上のポイントが貰えたりします。
いつもの活動に一手間加えるだけで、お小遣い稼ぎができるのでおすすめです。
モッピーとハピタスが大手2強で、筆者は1年位で5万円以上のポイントを得ています。
まとめ
大学職員の資産運用について解説してきました。
特有の保険や積立がありますが、あまりおすすめできるものではなく、
一般的によく言われている「つみたてNISA」「ふるさと納税」「ideco」「ポイ活」あたりがおすすめになります。
早めに始めるほど、積立額やポイントが増えていくので、ぜひ調べてみていただければと思います。

