大学の種類

【大学職員】私立・公立・国立 それぞれのメリット・デメリット

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こじろう
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国立大学職員のこじろうです!

大学は大きく分けて私立大学、公立大学、国立大学の3種類があります。

本記事では、現役国立大学職員こじろうが2021年、働く場所としての大学の私立・公立・国立のメリット・デメリットを解説します。下記の疑問を解決します。

・私立・公立・国立は職場・仕事内容がどう違う?


・給料は私立大学が一番高いって本当?
→本当です!私立大学の平均年収は734万円、国立大学職員の平均年収は596万円です。


・国立大学職員って国家公務員なの?
→国家公務員ではありません。
 

受験生の立場であれば、「国公立は学費が安くて学生あたりの教員数が多い」「私立は設備がしっかりしていて、立地がいい」などのイメージがあると思います。

大学職員として、働くとなった場合にどのような違いがあるのを説明していきますが、だいたいイメージ通りだと思います。私立大学は自由で給料が高い傾向にあり、国公立大学は安定の傾向があります。

大学職員の仕事内容・業種のまとめ!やりがいや将来性はある?大学職員の仕事内容の概略をまとめました。将来性ややりがいがないと言われることがありますが、裁量の小ささ故にそのようにかんじられるのだと思います。大学の中でも学生や授業に関わらない部署もたくさんあります。...

私立大学の特徴

転職活動中
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大学のほとんどが私立大学だよね。
国立大学職員
国立大学職員
私立大学の規模や学生数で待遇は大きく変わるのが特徴だよ。

代表的な私立大学に早稲田大学や日本大学などがあります。

偏差値や教育・研究についても個性があります。国公立大学に比べると給与帯が高いという特徴があります(特に首都圏の私立)

私立大学のメリット

給与が高い。平均年収734万円

なんといっても国公立に比べて、さらに一般企業と比べても給与水準が高いという特徴があります。

国公立大学に比べて、少数精鋭で様々な業務を行うため、給与も高くなります。

大学職員の平均年収は?現役国立大学職員が給与月額・賞与額を公開!大学職員の給料・平均年収はあまり公開されていません。私立大学はそれぞれ異なりますが、国立大学では基準に則って給与が定められています。一例として、30歳関東国立大学職員の年収は約500万円、月給33万円、半年賞与48万円程度です。...

私立大学職員の平均年収は734万円です。日本私立学校振興・共済事業団という私立学校の教職員が加入する健康保険組合が公表しています(平均年齢42.8歳)。

やや平均年齢が高いですが、高い年収の職業だと言っていいでしょう。

関係者でなければ、近年の給与情報は見れないのですが、下記のものは参考になるかもしれません(15ページあたりに私立大学の給与情報があります)。

大東文化学園 機関紙 2013年

裁量が広い

私立大学職員は、比較的裁量が広いです。職員1人あたりの学生数が多いため、教員は教育や研究指導に割く時間が多くなり、その分職員の仕事が多くなります。

国公立大学の職員は「公務員」に近い性質があり、規程・規則に則って仕事をすることが求められます。一方で、私立大学は利益を上げることが必要な「民間企業」の性質が大きいです。

そのため、大学の存在感をアピールでき、1人でも多く志願者を増やすための仕事ができる職員が求められます。

大学職員の仕事は「つまらない」とよく言われますが、国立大学の仕事内容を指すことが多いように思います。

無能・仕事がつまらない
大学職員の仕事がつまらないの裁量権がないから。ストレスか楽か?大学職員の仕事を調べていると「つまらない」「うつ」「ストレス」「ホワイト」など様々な情報を目にします。5年間国立大学職員として働いていますが、どれも本当だと思います。実際に、うつ病で休職している人もいますし、ホワイトで最高!と言っている同僚もいます。...

私立大学職員にはSNSなどを使って柔軟に広報する力も求められます。

漫画家の若林杏樹さん(あんじゅ先生)は元私立大学で入試広報の仕事をしていたみたいです。やりがいはあるけど、とても大変だと漫画内で話していました。

転職活動中
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イキイキとした高校生や大学生と向き合う仕事だからやりがいがありそうね!

私立大学のデメリット

大学の人気により待遇が変わる

私立大学は公的な教育機関でありながら、実態は民間企業とほぼ変わりません。学生からの入学料・授業料などの収入を増やして、盤石な経営をしていく必要があります。

大学の人気が落ちて、収入が少なくなれば減給やボーナスカットも考えられますし、他大学の経営統合で転勤しなければならない可能性もあります。

首都圏の人気私立大学はしばらくは大丈夫だと思いますが、地方の私立大学で財政状況が厳しい大学は増えてきています。

勤務地が幅広い

国公立大学は原則として、いずれかの都道府県内を勤務地としています。

一方、私立大学はキャンパスが都道府県を跨いで存在することも多く、勤務地が変わる異動もあります。

地方に根付いて仕事をしたい人にとっては勤務地の幅広さはデメリットになります。

国立大学職員
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転勤の可能性がないかは要チェックだね!
大学職員は転勤が少ないのが魅力!勤務地候補が少なく、家を買いやすい!大学職員は「転勤」が少ない職業です。勤務地となるキャンパスがある程度決まっており、多くの職員がメインのキャンパスで働いているからです。ただし、全国にキャンパスや関連機関がある大学は全国異動をさせている可能性もあります。...

公立大学の特徴

東京都立大学、大阪府立大学などが代表的な公立大学です。

国からの運営費交付金に加えて、都道府県からもお金が出ており、「県民(都民・府民)の大学」という性質が強いです。

公立大学のメリット

転勤の範囲が狭い

公立大学はその都道府県に根ざした大学ですから、県内にしかキャンパスがないのが原則です。

また、人事交流で他機関に異動することも稀にありますが、県をまたぐ転勤はほとんどありません。

公的機関の役割が大きく、安定している

受験生が少なくなったとしても、県からの補助を多く受けているため、財政難に陥る可能性は低いです。(財政破綻する市もあるので、破綻の可能性が0ではありません。)

また、大学の方針も「県の高等教育機関」ということですから、大規模な改革が行われる可能性は低いでしょう。

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地元の公立大学は意外と穴場かも!

公立大学のデメリット

仕事が単調

公立の大学は全てで約90校です。都道府県に2校以下となります(私立大学は全国で約600校)。

数が少ないので、ライバルとなる大学が存在しないことが多いです。

大学職員にも向上心が乏しく、単調な仕事を毎年行っているという感覚は否めません。

大学職員の仕事はやりがいがない?達成感を感じる場面はある?大学職員はつまらない仕事といわれています。実際に、多くの人にとってはつまらない仕事だと思います。 つまらない仕事だとやる気がおきず、良...

給与が低め

公立大学職員は「都道府県の地方公務員」に近い待遇になります。

私立大学に比べると給与額は寂しく感じるかもしれません。一般企業の平均年収よりは高いです。

国立大学の特徴

東京大学や北海道大学などがあります。各都道府県にある他、医療や教育に特化した国立大学もあります。

多くは国からの運営費交付金で運営されており、大学職員は元国家公務員です。平成16年に法人化し、現在の「国立大学法人」となっています。現在の40代以上の人の多くは国家公務員として入職しています。

全国で約80の国立大学があります。

国立大学のメリット

国家公務員に近い待遇

なんといっても「国立」というブランドが魅力だと思います。

国家公務員の給与制度を踏襲しており、文部科学省と同じ共済組合に加入しています。

また、「国立大学」の評判は良く、年配世代にもよく知られた「勤め先」というのは人にも自慢できます。

退職金・給料
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法令遵守の徹底

前身が国家公務員ということで、法令遵守が特に徹底されています。

適切な残業代の支払い、休日出勤の禁止など、適切な労働環境で仕事ができるという魅力があります。

国立大学職員
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僕が国立大学職員に転職した時、周りからは「いいなぁ!」と言われました。そして、民間企業よりホワイトな職場環境でした。

国立大学のデメリット

裁量が小さい

法令遵守の裏返しでもありますが、裁量が小さいということは否めません。

法令・規則の遵守は徹底されており、大学職員の裁量で締切を延ばす、規定されている基準を緩めるなどはもちろん禁止です。

裁量がないため、「つまらない」と感じる人は多いでしょう。

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給与が低い。平均年収596万円

給与制度は国家公務員に準拠していて、年功序列という魅力はありますが、私立大学職員の平均給与額に比べると給与が少ないです。

国立大学職員の平均年収は596万円です。国立大学を管轄している文部科学省が公表しています。

また、各大学が毎年の平均年収額や役員報酬等を公表しています(さすが国の機関ですね)。

横浜国立大学 役職員の報酬・給与等について

下の方にいくと、教職員のグラフまで公開されています。令和元年度の横浜国立大学の場合、事務職員の平均年収は631万5000円で、平均年齢は43.3歳ですね。

国立とはいえ、都心の方が給料が高い傾向があります(民間給与にあわせた調整があるためです)。私立大学職員が羨ましく思えますが、ノルマがない仕事と考えれば妥当な金額だと思います。

まとめ

大学職員の一般的なイメージは「ホワイトな職場」「マニュアルに沿った事務仕事」「安定」などがあると思います。

このイメージはどちらかというと「国公立大学」の職員によりあてはまることです。

「私立大学」の職員は「国公立大学」に比べて、やや裁量があって、給料も高いということになります。

転職活動中
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なんか、仕事内容は私立のほうが楽しそうだけど、安定を考えると「国立」かなぁ?
国立大学職員
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