大学職員は無能で態度悪い人が多い?事務職は使えないのか

「対応してもらった大学職員が無能だった」という話をよく聞きます。
現役大学職員の筆者の経験からも、「態度が悪い人・仕事ができない人が多い」という感覚があります。
もちろん全員が無能なわけではありませんが、無能な人が学生窓口として仕事をしているのも事実です。
- 大学職員には横柄で態度が悪い職員も一定数いる
- 使えない大学事務が多いのは年功序列・終身雇用のため
- 実は学生対応窓口に無能職員が多い可能性がある
本記事では、「実際に目にしてきた無能っぷり」と「無能な人が大学職員に多い理由」を紹介します。
国立大学職員の先輩を無能だと感じて、辞めていった人もいます。

大学職員の無能で態度が悪い実態

実際に現場で見てきた、大学職員の無能な仕事っぷりを紹介します。
タメ口で態度が悪い教務窓口の職員
「教務窓口の職員が、タメ口で腹がたった」という意見が、よく学生から届きます。
学生相手だと仕事を軽んじているのかわかりませんが、学生から評判が悪い教務課職員は多いです。
実際に学生対応で聞いたのは、以下の発言です。
- まだ準備できてないから、明日来て(職員のミスなのに)
- シラバスを読んだらわかるよ(わからないから相談してるのに)
- なんで期限過ぎてからもってくるの?(横柄な態度)
とても学生を支援する部署の職員とは思えない人がいるのが現状です。
自分のことばかりで、周りが見えない職員
「自分の仕事しかしない」という無能職員もいます。
学生が短い休み時間に問い合わせに来ているのに、「担当がいない」「要件を聞こうともしない」といった態度で、学生や組織のための行動ができていません。
民間企業でチームで勤務することを重視していた頃と比べると、大学事務には「圧倒的に協調性がない」と感じています。
縦割り仕事で、課内の問題でも「我関せず」という人が大半という印象です。

メールを見ない・システムを使えない
当たり前のように、メールを見ていない無能職員もいます。
「口頭でいってくれないとわからない。全部メール見てるわけじゃないし」などと、悪びれる素振りも見せません。
また、大学で導入しているシステムが使えず、マニュアルを読もうともしないという職員もいます。
システムの文句ばかりで、本質的な解決をしようとしない典型的な「仕事ができない」職員です。
大学職員に「無能」が多い4つの理由

「無能」が多い理由は大きく4点に集約されると思います。
- コミュニケーション能力の低さ
- 身だしなみのだらしなさ
- 裁量権のなさ(自分で判断できない)
- 年下の相手を「子ども」だと思って接している
コミュニュケーション能力の低さ
大学職員には「明るい」職員が少ないです。
国立大学は公務員試験に近い試験があり、有名私立大学は倍率が高いため、学歴の高い人が採用されやすいです。
学歴が高く、頭はいいが、コミュニケーション能力に「難あり」と思われる人が多いです(特に国立大学では顕著です)。
誰でも仲良くなれる「明るさ」や困ったときに助けてもらえる「愛嬌」が民間企業・営業職などでは必須だと思いますが、有名私立大学以外の職員は持ち合わせていません。
大学事務と関わることのある方は「頭はいいけど、話すのが苦手な人なんだな」と多めにみてもらえると接しやすいです。
身だしなみのだらしなさ
「身だしなみ」に気を使っていない人も多いです。
「見た目」は非常に重要な要素ですが、サイズの合っていないスーツを来ている、ボロボロのサンダルを履いている人も大学職員には多いです。
「営業成績」がないため、「見た目」の重要さを気にする機会がないのだと思います。上司が見た目を注意したら「パワハラ」になってしまいます。
問い合わせをしたのに回答が遅い→対応が暗い→しかも、服装が整っていない。
このような流れで「無能」という印象がついてしまうのでしょう。
事務職員は裁量権がなく、自分で決定できない
大学内の重要事項は「教員」が決定し、「事務職員」は会議の決定や大学の規程にしたがって仕事をしているだけです。
そのため、緊急事態にもとっさの対応ができず、以下のような回答が多くなります。
- 会議で決定してから回答します
- 規程でダメと決まっています
学生さんからすると、困っているから相談しているのに、「会議まで待ってください」と言われたら、無能と思ってしまいますよね。
年下の相手を「子ども」だと思って接している
年下の大学生に対応しているということもあって、タメ口や態度が悪い職員は多いです。
「大学生は大学にとってのお客さん」だから、敬語で丁寧に対応するように指導されていますが、それができていない年配のおじさんが多いです。
このような不誠実な対応を受けて、腹を立てる学生も多いでしょう。
無能な事務職員を生む大学の制度

無能職員が多いのは大学の制度による部分も大きくあります。
一部で公務員の事務職が無能だと言われることがありますが、それに似た制度上の問題が大きいように感じます。
年功序列・終身雇用
国立大学をはじめ多くの大学では、年功序列・終身雇用の雇用形態が根強く残っています。
勤続期間が長いほうが給与が高くなり、クビになることはなく、定年まで勤めることができます。
最低限やるべきことをやっていれば、毎年給料が上がっていくので、リスクを取って大学を変革させようと考える人は少ないです。
優秀な人が損するシステム
大学職員にも優秀な人はたくさんいますが、「優秀な人は損をするような人事システム」になっています。
- 優秀でも普通でも、給料はあまり変わらない
- 優秀な人は、激務な部署に異動させられる
- 優秀な人と抱き合わせで無能な人が近くに配置される
少々極端ですが、このような人事が頻繁に行われています。
若くて優秀な人も、大学の人事制度を目の当たりにして、あえて仕事を頑張らなくなることも、退職することもあります。
研修・指導が不十分
民間企業に比べると、新入社員研修の内容が非常に薄いです。
- 座学で大学の制度を学ぶ講義
- 簡単なビジネスマナー研修
- キャンパスツアー・先輩インタビュー
内容があるように感じますが、1週間程度で終わる簡単なものです。
また、新人教育も部署の先輩に任される部分が多く、「社会人としての基礎力」がつかないまま仕事をしています。
研修と同様、日々の指導も「仕事をやって覚えている」だけの状態になっています。意識的に仕事を習得していかないと「無能」になってしまいます。
態度が悪い職員にあたったときの対処法
大学職員に「無能」と思われる人が多い理由がわかったと思います。
大学の事務が「無能」だと感じたのであれば、話の分かる人を1人その部署に見つけるといいです。
1つの部署に無能な人が複数人固まることはほとんどありません。近くには有能な人がいるはずです。
しっかり対応してくれる人に変わってもらうのが一番です。
その場で変わってもらうのが気まずい場合は後からメールで下記のように、聞いてみるといいでしょう。
〇〇大学〇〇学部 学生支援係 御中
お世話になっております。学部○年の〇〇〇〇と申します。
先程、授業日程について、〇〇様にご相談したのですが、
〇〇の点についてわかりづらく、もう一度詳しく伺いたくご連絡しました。
恐れ入りますが、ご回答のほどよろしくお願いいたします。
これで、また無能な職員から分かりづらいメールが返ってきたら、その分かりづらいメールを近くの部署や広報部署に持ち込んでみましょう。まともな大学なら、取り合ってくれます。
また、一流大学の職員には高学歴かつコミュニュケーション能力の高い人が多いです。ある程度人気のある職業なので、人のレベルも高い水準にあります。

学務・教務の仕事は「無能な人」が多い?

実は、学務・教務の仕事を大学職員の中で「無能」な人が担当している可能性は高いです。
以下のような人事配置が考えられます。
大学事務職員の仕事の分野は大きく「総務・人事」「財務・会計」「学務・教務」に分かれ、いずれかの部署に配属されます。
- 「総務」担当・・・人事給与の業務をしており、人事権を持つ
- 「財務」担当・・・予算配分などお金を動かす力を持つ
人事権・会計権をもつポジションに能力のある職員を配置する傾向があります。
「学務」担当は学生を相手にする重要な仕事ですが、「余り物職員」が配置されることも多いです。
これは筆者の先輩が話していたことですが、一理あると思います。

まとめ:事務職には無能が多いのかもしれない
「大学職員無能説」の実態を解説してきました。
大学職員に無能な人が多いというのは事実と言わざるを得ないでしょう。
一方で、大学はホワイト職場であり、イメージが良く、モテるという要素もありますので、働くのにはいい場所だと考えています。
現在、大学に勤めていて周りの職員を「無能」と感じるのであれば、転職を考えてもいいかもしれません。
国立大学に比べると私立大学職員に対して悪い噂を聞くことは少ないです。

