国立大学法人職員試験に1ヶ月の独学で合格!試験対策の方法を紹介

国立大学法人職員 試験対策
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国立大学法人職員採用試験は教養試験という筆記試験があるので、最低300時間の勉強が必要だと言われていますが、筆者は1ヶ月ほどの独学で筆記試験に合格しています。

本記事のポイント
  • 国立大学法人職員試験に1ヶ月で合格した試験対策の方法を紹介
  • 確実な合格には、6ヶ月程度の勉強時間が必要

1ヶ月程度の勉強時間で国立大学職員試験に合格した方法を紹介していきます。

ダイマナ
ダイマナ
現役アラサー国立大学職員
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  • 平成元年生まれの30代、千葉県出身
  • 現役大学職員(大学職員歴:6年)
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    国立大学法人等採用試験に1ヶ月の独学で合格した体験談

    東京大学 門

    筆者は2015年の国立大学法人等採用試験に合格し、国立大学法人職員となりました。当時の勉強方法を紹介します。

    効率のいい独学での対策方法として、参考にしていただければと思います。

    筆者の経歴

    国立大学法人等採用試験を受けた時の筆者の経歴・状況は以下のとおりです。

    • 大学卒業後、社会人4年目。残業はあるが、勉強の時間はとれた
    • 文系国立大学を卒業。5教科まんべんなく勉強した経験があり、理科だけが苦手科目
    • 大学時代は塾講師のアルバイト
    • TOEIC650点、趣味は読書で、国語・英語ともにそこそこできる

    大学受験や塾講師の経験で教養知識が少しあったのが、合格できた理由かもしれません。

    試験への申込み(5月)

    転職を考え始めた社会人4年目、教養試験だけで受験できる国立大学法人等採用試験があると知り、ひとまず申し込んでみることにしました。

    この時点で特に勉強はしておらず、概要を知るために一冊のテキストを購入しました。

    結果的にテキストは、国立大学法人等職員採用試験攻略ブックの1冊だけで合格できました。

    120分の試験時間で問題は40問、28問くらいで合格できるというイメージだけ掴みました。

    1か月前の試験対策(6月)

    通勤時間や土日にテキストを読み、対策を始めました。

    全体の傾向を掴んで、以下のように大まかな計画を立てました。

    • 一般知能は現時点で8割くらい正解できる。数的推理・判断推理を毎日3問ほど解いて完璧にする
    • 一般知識(社会科学・人文科学)の選択肢は絞れるが、知識が不足しているため、重点的に対策する
    • 一般知識(自然科学)はわからないことが多い。40問中6問ほどなので、勉強はあきらめる。

    文系タイプの筆者は上記のように計画を立てました。

    自然科学の一般知識は捨てて、他の分野で9割近くをとれるように勉強するようになりました。得意分野に応じて7割の得点がてきるように計画を練ることをおすすめします。

    直前の試験対策(7月)

    直前には予想問題や過去問題を解きました。概ね計画通りに点数がとれるようになりました。

    • 一般知識(社会科学・人文科学)で6割程度の正答率。
    • 一般知識(自然科学)は当てずっぽうで解答。5者択一のため、正答率2割程度。
    • 一般知能は判断推理や英文で1.2問間違いがある程度、9割近い正答率。

    直前は間違えた問題の対策と出題数の多い社会・経済・法律・日本史・世界史などのテキストをまんべんなく読むようにしていました。

    下記のような本を使っていたと思います。

    国立大学法人等採用試験当日は一般知能の判断推理や数的数理に時間をかけて解答。自信はありませんでしたが、計画していた通りの力は出せたかなという感じ。

    結果は、合格。その後は面接試験に進み、無事国立大学職員に内定を得ることができました。

    エントリーシートの書き方は以下の記事で紹介しています。

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    国立大学法人等採用試験科目ごとの試験対策

    国立大学法人等採用試験の対策をする上で、教養試験の科目とおおよその出題数を把握しておきましょう。

    最新の情報は国立大学法人等職員採用試験攻略ブックを確認してください。

    出題分野は大きく一般知識と一般知能に分かれ、全40問中28問(7割)正解できれば合格できると考えていいでしょう(正式なボーダーは発表されていません)。

    ◯一般知識

    分野科目出題数
    社会科学政治1
    社会科学法律2
    社会科学経済2
    社会科学社会2
    人文科学地理2
    人文科学世界史2
    人文科学日本史2
    人文科学思想または文学・芸術1
    自然科学数学1
    自然科学物理1
    自然科学化学1
    自然科学生物2
    自然科学地学1
    国立大学法人等職員 一般知識 科目別出題数

    ◯一般知能

    分野科目出題数
    文章理解現代文3
    文章理解古文0
    文章理解英文4
    判断推理7
    数的推理5
    資料解釈1
    国立大学法人等職員 一般知能 科目別出題数

    科目ごとの対策方法などを簡単に解説していきます。独学の参考にしてください。

    社会科学(政治・法律・経済・社会)

    行政職員として必要な政治や法律の出題です。高校生で勉強する範囲外ですが、国家公務員で出題されるような難しい問題はほとんどありません。

    法学部や経済学部の学生でしたら基本的な内容がほとんどで、出題数が多いため、捨てるのはもったいない分野です。

    ニュースなどで政治・経済に日々興味を向けるのと同時に、速攻の時事などでの対策がおすすめです。

    筆者は文系大学出身で、社会人経験から経済などの知識もあったので、ほとんど対策はしませんでした。

    人文科学(地理・世界史・日本史・思想または文学・芸術)

    高校レベルまでの地理・歴史などの出題です。理系の人は捨ててもいい範囲かもしれません

    筆者は文系で地理・歴史ともに高校・大学の勉強である程度知識があったため、過去問で少し触れる程度で、あまり対策はしませんでした。

    高校時代に選択していた世界史・地理はある程度とけて、日本史・芸術はなんとなくの知識で解答していました。

    自然科学(数学・物理・化学・生物・地学)

    高校レベルまでの数学・理科などの分野です。文系の人で大学受験などで利用していない科目は捨てていいでしょう。

    筆者の場合、大学受験で利用した数学・地学はなんとなく解答。それ以外の物理や科学は適当に解答していました。

    数学は1問だけですが、数学的思考は一般知能の「数的推理」に関係してきます。

    文章理解(現代文・英文)

    現代文に関しては時間をかければだいたい解ける問題だと思いました。

    文章読解が苦手な人は読書の習慣をつけるといいでしょう。語彙力や読解力がじわじわ付いてくるのを感じられますよ。

    英文に関しても、TOEIC600点程度の英語力があればなんなく解ける問題です。

    英語が苦手な人は捨てるのもいいですが、大学受験と大学での勉強で使っていれば難しくはないと思います。

    判断推理

    文章を読んで、正解を導き出す問題です。

    複数の文章から順序を当てる「順序問題」、うそをついている人をあてる「うそつき問題」などがあります。

    過去問や判断推理の問題集で複数問解いてみて、感触を掴むといいでしょう。苦手な人は、毎日少しづつといて解法を身に着けていきましょう

    筆者は過去問を解いて、解法がわからなかった分野(位置関係・図形関係)だけ類似問題を探して解いて対策しました。

    数的推理

    文系の人が苦労すると言われているのが数的推理です。数学的思考力が必要な上、問題数が多いため捨てるという選択がしにくい分野だからです。

    速さ・確率・濃度・角度など、高校までの知識で解ける問題が多いですが、数学が苦手な人は解法が思いつかないでしょう。

    筆者は数的推理で問題を解くのが面白かったので、通勤時間に問題集で解いていました(筆記用具が解けない問題も多いですが、頭の中で式だけイメージできるようにしていた)。

    資料解釈

    国立大学法人等採用試験では資料解釈の対策は不要だと思います。

    1問だけですし、特別な知識がなくても資料を読めれば解答できます。

    国家公務員試験では、難しい資料解釈もでますが、国立大学法人試験では簡単な問題しかでません。筆者も過去問で一度解いただけです。

    国立大学法人の採用試験におすすめの参考書は以下の記事でまとめています。

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    国立大学法人等採用試験は原則6ヶ月の勉強が必要

    国立大学法人等採用試験は原則、6ヶ月程度の勉強時間が必要です。合格のためのコツは以下のとおりです。

    • 6ヶ月程度の勉強時間を確保する
    • 知能分野は満点を目指す
    • 知識分野での苦手分野は捨てる
    • 7割の正解率を目指す

    本記事では1ヶ月で合格できた方法を紹介しましたが、一般的な合格方法は以下の記事を参考にしてください。

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    まとめ:国立大学法人の試験対策は独学でも可能

    国立大学法人等採用試験に合格した体験談と、独学での試験対策の方法を紹介してきました。

    国立大学法人の試験は国家公務員ほどは難しくないため、元々の知識・能力だけで合格できる人もいます。自分の得意科目・苦手科目を把握して、7割取るための学習計画を立てるのが重要です。

    国立大学法人の試験対策を行えば、同様の科目で受験できる市役所もありますので、併願も狙い目と言えます。

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    一から勉強を始める方は時間をかけて対策するのが良いでしょう。テキストや講義動画を網羅している通信講座の利用もおすすめです。

    講座名アガルートクレアールスタディングフォーサイトたのまな
    おすすめ度
    料金教養型対策カリキュラム
    129,800円~
    教養ベーシックコース
    175,000円
    地方上級・市役所 教養合格コース
    一括66,000円
    公務員スピード合格講座(教養試験対策コース)
    19,800円
    公務員上級【安心合格】講座
    一括244,400円
    教材の特徴・教養試験のみで受験できる国立大学法人、市役所に特化
    ・分野別のテキストと講義動画
    ・国立大学法人、市役所に短期合格を目指す講座
    ・一般知能、時事などに特化したカリキュラム
    ・教養試験の数的推理・人物試験対策を重視
    ※郵送の教材なし
    ・紙のフルカラーテキストとデジタルテキスト・豊富な教材と講義動画
    ・専門科目も含めた講座
    サポート・学習の相談ができる学習サポーター制度
    ・模擬面接、エントリーシート添削あり
    ・担任制で質問も可能
    ・学習計画から面接対策まで相談可能
    ・講師への相談サービス
    ・エントリーシート添削
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