国立大学法人の一次教養試験のボーダーは6~7割が目安!推測手順を紹介
国立大学法人試験は地区ごとに共通の一次教養試験が行われています。
教養試験に合格しないと各大学で行われる面接試験に進めないため、ボーダーラインが気になっている人も多いでしょう。
- 教養試験のボーダーは6~7割と言われているが、公表されていない
- ボーダーは毎年異なるが、おおよその点数は受験者数・倍率などから推測可能
- ボーダーの推測手順を紹介
筆記試験のボーダーの推測手順がわかれば、公務員試験などにも応用できるため、理解しておくことをおすすめします。
本記事では、具体的なボーダーの点数がわかるわけではありませんので、ご了承下さい。
国立大学法人教養試験のボーダーに関する前提
国立大学法人教養試験のボーダーについて、事前に把握しておいてほしいのは以下のことです。
- 教養試験のボーダーは地区ごとに違う
- ボーダーとなる点数は毎年違う
- 公表されているのは、受験者数・合格者数・倍率
- 国立大学法人の教養試験は40問の5者択一式
結論としては、以下のとおりです。
「教養試験のボーダーラインはわからないが、公務員試験などの基準となる点数からおおよそのボーダーラインは予測できる」
ボーダーラインは6割~7割になることが推測されますが、具体的な推測手順について紹介していきます。
国立大学法人教養試験のボーダーの推測手順
順を追って、学科試験のボーダーの推測方法を紹介します。
①合格倍率を公式サイトで確認する
関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験のホームページでは、最新の実施結果が掲載されています。
事務系のデータは以下の通りです。
- 申込者数 6,655人
- 受験者数 4,390人
- 合格者数 1,930人
- 倍率 2.3倍
倍率は受験者数を、合格者数で割った数値になります。
おおよその倍率から偏差値の基準がわかります。
平均点以上の人を合格にする場合、倍率はおおよそ2倍程度になります(平均点以上の人を合格、平均点以下の人を不合格にする)。
同様に偏差値によってボーダーを設けている場合、おおよその倍率は以下のようになりまう。
- 偏差値60以上を合格・・・6.3倍
- 偏差値55以上を合格・・・3.2倍
- 偏差値50以上を合格・・・2.0倍
- 偏差値45以上を合格・・・1.4倍
②倍率から偏差値を予想する
倍率と偏差値の関係がわかったところで、公表されている倍率からボーダーとなる偏差値を予想します。
関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験の採用倍率は2.3倍です。
偏差値50が2.0倍程度なので、2.3倍の倍率であれば、偏差値51~52以上を合格としていると考えることができます。
※偏差値55だと、3.2倍程度です。
③教養試験の一般的な平均点・標準偏差を確認する
全国の国立大学法人試験を参考してもいいですが、自治体の公務員試験も参考にすることができます。
参考にすべきは、国立大学法人と同じ、40問の教養試験を行っている自治体です。
例年程度の正答率を想定している試験では、おおよそ以下のような数字になります。
- 平均点・・・20~21点
- 標準偏差・・・5~6点
※標準偏差とは・・・標準偏差の±数値分ずれた数値内に68%のデータが集まる数値
例:平均点20点標準偏差5の場合、約68%が15点~25点をとっている。15点がおおよそ偏差値40、25点がおおよそ偏差値60となる。
④ボーダーを計算する
上記のデータから、おおよそのボーダーを推測します。
平均点21点、標準偏差6と想定して、考えていきます。
- 平均点がボーダーとなる場合、倍率2.0倍=ボーダー21点となる
- 偏差値55=倍率3.2倍の基準は、平均点21+(標準偏差6×0.5)=24点
- 倍率2.3倍の場合、①・②の間の22~23点がボーダーになると考えられる。
※あくまで、平均点21・標準偏差6である場合のボーダーです。
平均点や標準偏差が変わるとボーダーが変わりますが、40問中24問=6割正解で合格できる可能性が高いことがわかります。
テストが簡単で平均点が高い場合にも、7割正解すればほぼ間違いなく合格できると考えていいでしょう。
まとめ:ボーダー突破を目指しましょう!
国立大学法人試験のボーダーについての考え方を紹介してきました。
- 国立大学法人試験(事務)の倍率は2~4倍程度で偏差値52~58あたりがボーダーになる
- 実際のボーダーは、40問中24~28点程度
- 倍率や偏差値・標準偏差の考え方がわかると、筆記試験でのボーダーが予想できる
点数を競う筆記試験では、倍率などの基本データがわかるとボーダーを予想できるようになるので、ぜひ今後の試験対策に役立てて下さい。
国立大学法人試験で目指すべき得点がわかったら、通信講座・参考書で対策していきましょう。